2019年から新背番号となり、心機一転、新たな野球人生を歩む選手は? 新人、新外国人、移籍選手などの背番号とともに紹介。ここでは広島、ヤクルト、DeNAを見ていこう。 広島東洋カープ
かつては
前田智徳が着け、2014年から空き番号となっていた、「1」を、来季から鈴木誠也が着けることになった(「51」より変更)。この「1」番は、過去には
古葉竹識や
大下剛史、
山崎隆造らが背負った、「カープの顔」と言える選手が着ける番号の一つだ。
丸佳浩が抜けたことで、攻撃陣では「一枚看板」となった四番打者にとっては、うってつけのタイミングでの変更と言えるだろう。「背番号が替わったからと言って、自分のプレースタイルが変わるわけではないので……」としながらも、「周りからの期待は今年以上に大きくなると思うので、それに応えたい」と鈴木。ファンの大きな期待を、「1」を着けたその背中に背負って立つ覚悟だ。
【2019年広島の新背番号】
[背番号変更]
曽根海成 59→00
松山竜平 44→55
鈴木誠也 51→1
[新人]
小園海斗 51
島内颯太郎 43
林晃汰 44
中神拓都 56
田中法彦 57
正隨優弥 49
羽月隆太郎 69
大盛穂 124(育成契約)
[新外国人]
レグナルト 58
ローレンス 70
[移籍選手]
菊池保則 59
東京ヤクルトスワローズ
2018年、救援として球団最多タイとなる74試合に登板した近藤一樹。自らの背番号「70」を上回るフル回転ぶりは記憶にあたらしいところだが、その番号が19年から「20」に変更となる。ヤクルトの「20」で真っ先に挙げられるのが、90年代に輝きを放った
伊藤智仁ではないだろうか。ドラフトではヤクルト、広島、
オリックスの3球団が1位指名し、
野村克也監督(当時)が見事に当たりくじを引き当てた。伊藤は高速スライダーを武器に三振の山を築き、1年目の93年には7勝をマークして新人王に輝いた。それでも右肩、ヒジ痛を抱えて実働は7シーズンのみと、投手として短命に終わっている。近藤もまた、度重なる故障で苦しんできた。それでも、16年に交換トレードによるヤクルト移籍が大きな転機となる。セットアッパーに定着すると、18年、42ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ賞を獲得。由緒正しき「20」の継承者にふさわしい右腕である。
【2019年ヤクルトの新背番号】
[背番号変更]
奥村展征 56→00
藤井亮太 51→0
近藤一樹 70→20
[新人]
清水昇 17
中山翔太 8
市川悠太 40
濱田太貴 51
坂本光士郎 26
鈴木裕太 56
久保拓真 61
吉田大成 66
内山太嗣 118(育成契約)
松本友 117(育成契約)
[移籍選手]
高梨裕稔 14
寺原隼人 35
太田賢吾 46
横浜DeNAベイスターズ
久保康友の退団後、1年の空白を経て「27」が戻ってくる。背負うのはドラフト1位右腕、上茶谷大河だ。かつては“カミソリ
シュート”の
平松政次が1984年の引退まで、16年にわたり着けた栄光の番号。その後は、
田辺学、
小宮山悟らに受け継がれてきた。背番号が「27」に決まったルーキーは「偉大な番号をいただき光栄です。自分が活躍すれば、どんどん自分の背番号になっていくと思います。『27は上茶谷』と言ってもらえるように頑張ります」と決意を語っている。
【2019年DeNAの新背番号】
[新人]
大貫晋一 16
上茶谷大河 27
勝又温史 28
益子京右 32
伊藤裕季也 4
知野直人 60
宮城滝太 100(育成契約)
[移籍選手]
中井大介 0
古村徹 67
写真=BBM