早くも約3カ月後に2019年のペナントレースが始まる。各球団、補強もほぼ完了したが、頂点に立つ陣容をそろえることができたか。各球団の優勝へのシナリオは――。 破壊力に欠ける打線には体重133キロのスイッチヒッター、
ケニス・バルガスを加え、質量ともに不安が残るブルペンにはドラフト2位で
東妻勇輔を獲得。不足する左腕も3位・
小島和哉、5位・
中村稔弥と大学トップレベルの2人を加えた。若手が多い捕手陣には経験豊富な
細川亨を迎えるなど、ピンポイントで的確な補強を進めたが、それでも絶対的な戦力値は優勝を狙うレベルに達していない。
二軍打撃コーチを兼任する
福浦和也は「(中村)奨吾や(井上)晴哉のような選手が3、4人出てくれば強くなる」と口にしたが、逆に言えば2018年に三、四番を担った2人のように、若手が“覚醒”と呼べるほどの爆発的な成長を見せなければ優勝は見えてこない。
攻撃陣は4年目の平沢大河、2年目の
安田尚憲、ルーキー・
藤原恭大の高卒ドラ1トリオのブレーク、投手陣は
二木康太、
酒居知史らのひとり立ちが同時に成されれば、わずかな可能性が芽生えてくる。
写真=BBM