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2019キャンプ取材現場発

不退転の覚悟をにじませる巨人・原監督。ソフトバンクは初日から熱のこもった練習メニュー【キャンプ取材現場発】

 

指揮官の前向きな姿勢


巨人の練習を見守る前コーチの村田真一氏、原辰徳監督、前監督の高橋由伸氏(左から)


 2019年のキャンプが幕を開けた。初日に巨人、ソフトバンクを回ったが、関係者の間では「今年もよろしくお願いします」という挨拶がここかしこで交わされていた。2月1日が球界にとっての元日であることを改めて実感させられた。

 日差しが降り注ぐソフトバンクの生目の杜運動公園野球場では初日の午前中、アップとランニングのフィジカルトレーニングに費やされた。王貞治会長は、アップの際にノックバットを片手に「これから地獄のランニングが始まるよ」と語っていた。案の定、陸上競技場では、内川聖一をはじめA組の主力クラスが1000メートルはあろうかというトラックを3周。息つく間もなく大胸筋を鍛えるウエートトレーニングが始まった。柳田悠岐が「腕がパンパンや」というほど初日からいきなり熱のこもった練習メニューが課された。

 やはり、キャンプにおいてモノを言うのはケガをしないだけの体力。評論家の谷繁元信氏は、ヤクルトが昨季、2位へと躍進した要因として、秋季キャンプの存在を挙げ、「キャンプ初日にはケガをしない体が出来上がっていた」と語った。そこの部分が大切であることが十分に分かっているソフトバンクの練習メニューだった。

 一方、海沿いにある巨人のサンマリンスタジアムは温かい日差しの中にも冷たい風が吹いていた。球場駐車場にある、ツボミが開きかけた梅の花が春近しを思わせた。

 メーンスタジアムでは、原辰徳監督のもとを前監督の高橋由伸氏が訪れ、2人で長時間、話し込んでいた。旧知の報道陣の前に姿を現した原監督は「後ろは振り向かない。前を向くだけ。もう守るべきものはない。攻めるだけだ」と、にこやかな表情の中にも不退転の覚悟をにじませた。

 4年連続V逸。過去を悔いでも仕方がない。指揮官の前向きな姿勢が伝わってくるコメントだった。実際、主砲の岡本和真には早くもマンツーマンでアドバイスを送るなど、初日から精力的に動く指揮官だった。

文=佐藤正行 写真=桜井ひとし

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週刊ベースボール編集部

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