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日本ハムの新ムードメーカーはこの男! 万波中正のスケール感と人間的魅力

 

ルーキーの中でもすでにムードメーカーになっている写真左の万波。右は同期入団の野村佑希


 日本ハムに新たに加わった8人のルーキー。その中で吉田輝星に負けじと、連日キャンプでも報道陣の熱視線を集めているのがドラフト4位入団の万波中正だ。190センチ、90キロの恵まれた体格を生かしたスケールの大きいプレースタイルは先輩選手たちの中に交じってもひと際、異彩を放っている。

 良い意味でも、悪い意味でもまだまだ粗削り。そこが最大の魅力でもある。ある日のマシンを使った打撃練習。10球近くタイミングが合わずにケージ内から打球が出ないと思いきや、いきなり目が覚めるような弾丸ライナーが何本もスタンドに飛んでいく。その打球の質も素晴らしいものがあり、自主トレ中から取り組んでいる長い手足を生かした新たな打撃フォームも自分のものにし始めている。

 そんな万波のもう1つの魅力が天真爛漫な性格だ。(掲載写真左)グラウンド整備を終えたあとにトンボをギターに見立て(!?)、何やら歌を歌っているシーンを見かけたのは一度や二度ではない。ほかにもカメラマンのリクエストにもさまざまポーズで応え、とても高卒ルーキーとは思えないユーモアと自然体な姿は、ほかのルーキーたちにとっても一服の清涼剤にもなっており、報道陣や現地のファンたちを楽しませてくれている。

 そんな万波が語る夢は、2023年に完成する新球場でのチーム初のホームランを自分が打つこと。このあたりの目標設定もこの男らしいし、ちょっとリアルなイメージもある。平成がもうすぐ終わり、日本ハムにとっても新たな時代の旗手になってくれそうな期待感が万波にはある。

文=松井進作 写真=BBM
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