上田(左)らとともに外野の守備練習に臨む渡辺大樹(右)
昨秋に大きな決断をした。「自分は足に自信があるので、外野のほうがチャンスがあると思っている」と、高卒4年目の今季から心機一転、内野手から外野手へと登録を変更した。
指揮官の期待も大きい。今季から一軍の出場選手登録が1人増の29人になる。「代走も一つの形。足の速い彼の可能性が高いから」と、渡辺を春季キャンプ一軍メンバーに加えた理由を語った。
バットでも最高のアピールをした。2月11の練習試合、韓国・KIA戦(浦添)では、3点を追う8回二死満塁の場面で逆転満塁本塁打を左中間席へ運んだ。「入ると思わなくて、全力で走った。人生初かもしれない」と白い歯を見せた。
外野陣は青木、
バレンティン、
坂口智隆、
雄平とそうそうたる面々が顔をそろえ、
上田剛史らバックアップも充実。だからこそ、「スピードと若さ」という自らのセールスポイントを存分にアピールする必要がある。「まずは守備と走塁を頑張らないと」。満足感に浸ることなく、初の開幕一軍入りを目指していく。