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2019年版巨人新打線のカギを握るのは?

 

2月16日、韓国・サムスンを相手に今季初の対外試合を行った巨人の先発オーダー


 2019年版巨人新打線が派手なデビューを飾った。2月16日に2次キャンプ地のセルラースタジアム(沖縄・那覇)に韓国のサムスンを迎えて初の対外試合を行い、11対1と快勝。新加入選手4人が先発ラインアップに名を連ねる中、大きな注目を集めたのが初回の攻撃だろう。

 一番に座った吉川尚輝が2球目を右中間フェンス直撃の三塁打とすると、新打線注目の二番に起用された丸佳浩(広島からFA加入)が初球を右翼線に適時二塁打。たった3球で先制点を奪って見せた。さらに相手の四死球で満塁とした後、暴投で1点、C.ビヤヌエバ(パドレスから移籍)の左翼フェンス直撃の2点適時二塁打で、初回に一挙4得点だ。

 二番に丸、もしくは坂本勇人を置くプランは以前から原辰徳監督が明言していたもので、そこには「二番が送って初回に1点でいいのか?」の考えがあり、この日の4得点に指揮官も満足感を示している。

 19年版新打線のカギを握るのが一番打者。丸、もしくは坂本勇の前に走者がいてこその「初回に2点以上」。最有力候補に挙げられる吉川尚がこの日は初回の二塁打のみならず、2回は無死一塁から中前打(一、三塁と好機をつくり、続く丸が右前適時打)、3回は二死一塁から二塁内野安打(この後、丸が左前適時打)とチャンスメイクでアピールに成功した。

 指揮官は2次キャンプの沖縄で「一番打者を決める」ことを明かしており、吉川尚を筆頭に複数候補の中から誰がその座を勝ち取るのか、注目したい。

文=坂本 匠 写真=BBM
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