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2019キャンプ取材現場発

【楽天】ドラ1の辰己涼介がいよいよ加速するか【キャンプ取材現場発】

 

実戦初安打が本塁打となった



 待望の「プロ初安打」が本塁打となった。ドラフト1位ルーキーの辰己涼介が2月17日、ロッテとの練習試合(金武)で2回、2球目を左翼席に運んだ。

 実戦では持ち前のフルスイングを見せていたが、しばらく快音は聞かれず。気持ちばかりが先走り、体が開くスイングになっていた。「体ばかりがフルスイングしているぞ」。平石洋介監督の助言は鋭いものだった。「1球目は大振りで、ダメなスイング。軌道修正できたことが本塁打につながった」と本人はうなずく。修正力が結果につながった。

 野球バカを自称し、「開幕スタメン」と「143試合フル出場」を1年目の目標に設定している。球団では山崎武司松井稼頭央しか背負ったことがなかった「背番号7」は、期待の証しにほかならない。実戦では8打席ノーヒットと壁にぶつかっていたが、これをきっかけに一気に加速するか。オコエ瑠偉、新外国人のブラッシュも一発でアピールしており、楽天外野陣の定位置争いが熱を帯びてきた。

文=富田 庸 写真=榎本郁也
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