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球界デキゴトロジー/3月4日

被災地・GS神戸で予定どおりオープン戦が開催(1995年3月4日)

 

外野の芝生には「ガンバロウ!!KOBE」の文字が浮かんだ


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1995年3月4日だ。

 あの阪神大震災から数えて47日目。オリックスの本拠地・グリーンスタジアム神戸で阪神とのオープン戦が行われた。震災後、初の被災地でのスポーツイベント。気温7度、氷雨の降るあいにくの天候だったが、スタンドには復旧途上の鉄道を乗り継ぐなどして1万人のファンが詰めかけた。

 そんな熱心なファンの声援に燃えたのが前年、210安打のシーズン最多安打を記録したイチローだった。

「来るのが難しい方も来られているし、それにこたえたい」

 肌で感じた熱い思いはそのままバットに乗り移って第1打席から3連続安打で出塁。「イチローは長嶋(長嶋茂雄)さん、王(王貞治)さんと一緒」と仰木彬監督も“球界の顔”としてイチローを位置づけて、グラウンドに送り出していたが、イチローは被災した地元の人たちの心に明るいインパクトを十分に与えた。

写真=BBM
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