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打線のカギを握る!? セ・リーグ二番打者事情

 

3月29日の開幕へ向け、オープン戦真っ盛りだが現在、各球団は実戦を通して最適な打順を模索中だ。その中でも近年、クローズアップされるのが二番。従来のつなぎ役か、それとも一気にチャンスを広げる強打者か。どういったタイプを二番に配するか、球団によって異なる。ここではセ・リーグ各球団の二番打者事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 5年ぶりV奪回を目指すチームにとって、最大のポイントと呼べるのが二番の人選だ。原辰徳監督は広島からFAで加入の丸佳浩、坂本勇人のいずれかを据えることを明言しており、その理由を「今年のジャイアンツは初回、1点ではなく2点以上を目指すということです」と説明。いわゆる自らを犠牲にして一死二塁を作る従来どおりの二番打者ではなく、無死一、三塁、あわよくば一、二番の2人で先制点を挙げ、さらにクリーンアップにつなぐ、そんな攻撃的な二番を求めている。出塁率が高く、打撃に確実性があり、長打も見込めるとなれば、現チームでは丸と坂本が最適。キャンプ、オープン戦では二番・丸、三番・坂本の並びが多く、坂本も「丸が前にいれば打点が増えそう」。ただ、「初回に2点以上を取る」打線のカギを握るのが一番打者で、現在は吉川尚輝が猛アピール中。二番と並び、注目ポイントだ。

阪神タイガース



 結論は開幕直前になりそうな気配だ。しっかりとしたレギュラーは糸井嘉男福留孝介のみ。ほとんどのポジションでレギュラーが決まっていないこともあり、打順さえも流動的で二番が誰になるのか……。二塁・糸原健斗、遊撃・北條史也なら、どちらかが一、二番に入り、先発投手によって変化をする。二塁・糸原、遊撃・鳥谷敬なら、一番・鳥谷、二番・糸原。二塁・上本博紀、遊撃・糸原でも二番は糸原になる確率は高い。二塁・上本、遊撃・北條なら北條が二番を打つ。このような流れになりそうだ。

中日ドラゴンズ



 現段階では、まだ二番打者は定まっていない。京田陽太は俊足を生かすために一番固定が最有力で、昨季首位打者のビシエドも四番固定。ビシエドの前にいかに走者をためられるかが攻撃のカギとなるだけに、京田が出れば京田を得点圏に進められ、かつ京田が凡退しても出塁が望める巧打者が入ってくるだろう。第1候補はバットコントロールに優れ、器用な大島洋平。“攻撃型二番”としては、長打力のある福田永将平田良介。打撃力を向上させてレギュラー争いに割って入ってきた堂上直倫は、ファウル打ちやバントなど小技もあり従来の二番打者像にはうってつけだ。与田剛監督もオープン戦でさまざまな打順を試している最中で、開幕までに最適なオーダーを探っていく。

広島東洋カープ


広島・菊池涼介


 昨シーズン136試合でスタメン二番を務めた菊池涼介が二番になる構想は、今シーズンも不変だ。昨年までの「タナ・キク・マル」のトリオは、今年は解体となったが、一番・田中広輔との「タナ・キク」コンビは健在。足のある田中広を走者に置いた場合も、あうんの呼吸でのさまざまな攻撃パターンが可能だ。前でさばくタイプの打者なので右方向へのおっつけ打ちはしないが、野手の動きを見て転がすことでヒットエンドランにも対応、もちろん送りバントできっちりと進めることもお手のものだ。昨年は.233と打率が上がらずに苦しみ、出塁率も.301にとどまっただけに、走者を進める役割だけでなく、自らが出塁する率を上げていきたいところ。

東京ヤクルトスワローズ



 3月2日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)では、現状のベストオーダーで臨んだ。二番に座ったのはもちろん、チームの精神的支柱である青木宣親だ。従来の二番打者の役割は求められていない。長打もある巧打者で、昨季は初回に坂口智隆と青木の一、二番コンビで先制点を奪うシーンも見られた。さらに後ろには昨季トリプルスリーの山田哲人、同打点王のバレンティティンが控えるスキのない打線。今季も青木がチャンスメークに絡めば、昨年同様の得点力は確実だ。ツバメ打線が混セを演出したい。

横浜DeNAベイスターズ



 当初は一番に桑原将志を置き、二番は神里和毅、もしくは梶谷隆幸が入りチャンスメークして主軸につなげる構想だった。しかし、キャンプ後半に打撃の調子が上がらなかった桑原は二軍で調整。さらに梶谷は右肩手術からの復帰が遅れていることもあり、現時点では一番に神里和毅、そして二番には2年前のリーディングヒッターである宮崎敏郎が座る。右打ちが得意な宮崎二番に入ることで、一塁走者に神里を置き、一二塁間をゴロで破り、一三塁という展開が期待できる。とはいえ、まだ一番・二番のラインアップは流動的であり、シーズン中に変更される可能性が高そうだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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