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球界デキゴトロジー/3月8日

黒田博樹が8年ぶりの本拠地凱旋登板(2015年3月8日)

 

抜群のボールのキレでヤクルト打線を手玉に取った黒田


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2015年3月8日だ。

 8年ぶりに背番号15が広島の地で躍動した。前年末、電撃的に広島復帰を果たした黒田博樹が3月8日、本拠地・マツダ広島でオープン戦初登板。球場に集まったファンの大歓声に包まれ、黒田はゆっくりとマウンドへ。プレートの一塁側を使い、感覚を確かめるようにゆっくりと投球練習を始める。

 そして午後0時。プレーボールがかかると、ギアを一気に上げた。ノーワインドアップから早いテンポで次々にストライクを投げ込んでヤクルト打線を追い込む。ツーシーム、フォーシーム、カットボール、スライダー、スプリット。全球種をゾーンに的確に操る。4回1/3を投げ、無安打無失点。1人の走者も背負うことはなかった。

「気持ち良く投げられました。結果的に良かったと思います。あとは結果オーライで抑えたところもあった。また次につなげたい。いつものようにいい球もあれば、悪い球もありました。次に向けて、いい球を増やしていければと思います」

 オープン戦にもかかわらず2万2942人が見つめた試合。降板時には、メジャーさながらのスタンディングオベーションで称えられた。ファンの期待も、確信へと変わったはずだ。すさまじい衝撃を残し、黒田は悠々とマウンドを去った。

「久しぶりに広島に帰って来て、たくさん声援してもらい、気持ち良くマウンドに上がれた」と黒田は感慨深げな面持ちだった。

写真=BBM
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