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コーチングスタッフベストナイン

週べが選んだ12球団コーチングスタッフ勝手にベストナイン!/ソフトバンク

 

 12球団の監督、コーチは年齢、選手時代の経歴、実績もバラバラ。週刊ベースボール3月18日号で、彼らが現役時代の全盛期にあると仮定し、球団別にベストナインを選んでみた。
 今回は、その中から2018年の日本一、福岡ソフトバンクホークスをピックアップし、紹介する。異論反論も多いと思うが、ご勘弁を。


俊足そろい攻守のバランス抜群


工藤監督は、1999年を自分の最高のピッチングができた年と語っていた


投手
[先発]
鉄腕サウスポー
工藤公康
Kimiyasu KUDOH
[監督/56歳]
1982─10西武・ダイエー・巨人・横浜・西武 左左
635試合登板、224勝142敗3、防御率3.45
数々のタイトルに輝いたレジェンド。優勝請負人とも言われた

[中継ぎ]
闘志あふれる速球派
入来祐作
Yusaku IRIKI
[三軍投手コーチ/47歳]
1997─08巨人・日本ハム・MLB・横浜 右右
215試合登板、35勝35敗3S、防御率3.77
浮かび上がるような快速球を武器に巨人では先発で活躍

[抑え]
20年間投げ抜いたリリーバー
久保康生
Yasuo KUBO
[二軍投手コーチ/61歳]
1977─97近鉄・阪神・近鉄 右右
550試合71勝62敗30S、防御率4.32
先発で頭角を現したが、リリーフに回って長く活躍

[捕手]
強肩を誇ったメガネの捕手
的山哲也
Tetsuya MATOYAMA
[二軍バッテリーコーチ/49歳]
1994─08近鉄・オリックス・ソフトバンク 右右
1026試合、423安打、40本塁打、27盗塁、打率.206
打撃は正直物足りないが、強肩と気配りで投手の信頼大

[一塁手]
名球会入りも果たしたヒットメーカー
新井宏昌
Hiroshi ARAI
[二軍打撃コーチ/67歳]
1975─92南海・近鉄 右左
2076試合、2038安打、88本塁打、165盗塁、打率.291
圧巻のバットコントロール。87年は128試合で184安打

[二塁手]
俊足堅守の名バイプレーヤー
飯田哲也
Tetsuya IIDA
[三軍外野守備走塁コーチ/51歳]
1987−06ヤクルト楽天 右右
1505試合、1248安打、48本塁打、234盗塁、打率.273
本来は外野だが……捕手から転向した外野で覚醒。9年連続20盗塁以上も

[三塁手]
ヒゲがトレードマークの強打者
藤本博史
Hiroshi FUJIMOTO
[三軍監督/56歳]
1982─98南海(ダイエー)・オリックス 右右
1103試合、715安打、105本塁打、10盗塁、打率.235
九州移転の89年から7年連続2ケタ本塁打も実は打撃は器用

[遊撃手]
常に全力プレーの韋駄天
本多雄一
Yuichi HONDA
[内野守備走塁コーチ/35歳]
2006−18ソフトバンク 右左
1313試合、1289安打、15本塁打、342盗塁、打率.276
10、11年の盗塁王。強肩を生かしたセカンド守備も絶品

[左翼手]
三塁打多かった俊足選手
村松有人
Arihito MURAMATSU
[外野守備走塁コーチ/47歳]
1991─10ダイエー・オリックス・ソフトバンク 左左
1673試合、1380安打、18本塁打、270盗塁、打率.277
96年の盗塁王。打撃センスもあり03年には打率.324

[中堅手]
外野守備のスぺシャリスト
井出竜也
Tatsuya IDE
[二軍外野守備走塁コーチ/48歳]
1994─06日本ハム・巨人・ソフトバンク 右右
1108試合、828安打、79本塁打、105盗塁、打率.253
つなぎの打撃と守備範囲の広い外野守備が武器だった

[右翼手]
勝負強い打撃が光るガッツマン
関川浩一
Koichi SEKIKAWA
[打撃コーチ/50歳]
1991─07阪神・中日・楽天 右左
1408試合、1129安打、24本塁打、91盗塁、打率.286
闘志を前面に出した攻守で99年の中日優勝に貢献した

[指名打者]
左投手殺しの職人打者
大道典良
Noriyoshi OMICHI
[二軍打撃コーチ/50歳]
1988─10南海(ダイエー、ソフトバンク)・巨人 右右
1356試合、906安打、60本塁打、9盗塁、打率.284
大柄の体ながらバットを短く持っての打撃が特徴だった

打順
(左)村松有人
(遊)本多雄一
(一)新井宏昌
(三)藤本博史
(指)大道典良
(右)関川浩一
(二)飯田哲也
(中)井出竜也
(捕)的山哲也

分厚い層で総合力勝負


 現役選手同様、層が分厚い。エースは優勝請負人と呼ばれた左腕の工藤公康で文句なし。大一番での強さも魅力だ。ほかにも高村祐(投手コーチ)、若田部健一(二軍投手コーチ)、田之上慶三郎(三軍投手コーチ)、入来祐作ら完投能力のある右腕が控えるが、球威のある入来は中継ぎに回し、右の倉野信次(投手コーチ)、左の佐久本昌広(二軍投手コーチ)がバックアップ。抑えは久保康生だ。キャッチャーは的山哲也。第二捕手は吉鶴憲治(バッテリーコーチ)とする。

 内野陣ではファーストに安打製造機・新井宏昌、セカンドには引退したばかりの本多雄一、サードにはヒゲの藤本博史。ショートは松山秀明(二軍内野守備走塁コーチ)とも思ったが、打線も考え、飯田哲也を二塁にあえて置き、ショートは本多に。飯田は捕手からスタートし、外野手で開花した巧打の外野守備の名手だが、当初はセカンドでスタメン定着。その経験を生かしたい。

 飯田を外したのは、外野の顔ぶれがそろっているからでもある。レフトから俊足の村松有人、守備の達人・井出竜也、ガッツマン・関川浩一。終盤の勝負どころは関川を外してセンター・飯田、ライト・井出、セカンド・本多、ショート・松山とする。

 指名打者は右打ち職人・大道典良とした。立花義家(打撃コーチ)は代打だ。

 打線は、長打力こそ欠けるが、一、二番の村松、本多が塁上をにぎわし、勝負強いクリーンアップでしっかり得点に結びつけたい。下位打線も俊足巧打の選手が並び、相手バッテリーは最後まで気が抜けないはずだ。

写真=BBM
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