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切り込み隊長は誰? セ・リーグ一番打者事情

 

3月29日の開幕へ向け、オープン戦真っ盛りだが現在、各球団は実戦を通して最適な打順を模索中だ。その中でも打線の切り込み隊長、一番を務めるのは誰になるのか。ここではセ・リーグ各球団の一番打者事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 今季最大の注目ポイントが二&三番に丸佳浩坂本勇人を置き、四番・岡本和真へとつなげる超攻撃的な「初回に2点以上を取るための打順」(原辰徳監督)だが、このプランの成否は「一番と五番に掛かっている」(同監督)。五番にはA.ゲレーロもしくはC.ビヤヌエバのどちらかの助っ人を置くことで固まっており、一番についても指揮官の心は昨季セカンドの定位置をつかんだ吉川尚輝に決まりつつある。初選出された侍ジャパンでは、3月10日のメキシコとの強化試合の第2戦に一番で初先発。その初回、素直にセンター前に弾き返すと、すかさずスチールを決めてかき回し、先制の満塁弾につなげた。この日は2安打2得点で仕事キッチリ。昨季は4本塁打と長打もあり、俊足も魅力。吉川尚が原監督の認める一番に成長すれば、チームの得点力がグッと高まる。

阪神タイガース



 実績なら上本博紀、足の速さを重要視すればドラフト1位の近本光司が入ることも考えられる。つまり、いまだに固定できていないのが現状だ。糸原健斗北條史也などの可能性もあり、もしかしたらドラフト3位の木浪聖也を抜てきするかもしれない。超積極的な打撃では上本が一歩先を行っているが、二塁の守備に不安を残しているだけに決定的ではない。もう少しオープン戦での結果を見ながら模索していくことになりそうな気配だ。

中日ドラゴンズ



 京田陽太の「一番・遊撃」固定が最有力だ。2017年のセ・リーグ新人王は昨季、打撃で苦しんだ。だが、懐を広く構えてボールを呼び込むフォームに変更したことで、内角球も苦にしなくなった。昨季以上の出塁が見込め、さらに京田には足がある。初回攻撃時に走者がいない状況のほうが、京田の長所が生かせる。3月9日の侍ジャパンシリーズ(対メキシコ、京セラドーム)では、積極的過ぎる走塁が裏目に出たが、この積極性は相手投手に揺さぶりをかけられる点でも、武器だろう。ほかには、俊足巧打の大島洋平や、長打も狙えて走塁もうまい平田良介が候補に挙がる。

広島東洋カープ



 昨年、116試合でスタメン一番を務めた田中広輔が、今年も切り込み隊長を務める基本構想は変わらない。昨年は打率が思ったように上がらず、七番など下位打線に置かれた時期もあったが、本来の調子なら、やはり一番はこの男だ。昨年32盗塁を決めた足も健在。足の速さでは、チームのレギュラー陣では野間峻祥もいるが、まだまだ盗塁の能力では譲らない。そのあたりの技術と出塁率で野間が上回らない限り、田中の一番は変わらないだろう。2015年4月1日からの連続フルイニング出場も継続中。今季は同じショートに小園海斗という大物ルーキーが現れたが、田中がいる限り、少なくともショートでの出番はない、といえる存在感を見せている。

東京ヤクルトスワローズ



 ヤクルトの得点源として、この男の存在が欠かせない。坂口智隆は昨季、シーズンを通じて一番に定着し、161安打、打率.317の活躍を見せ、後続の青木宣親山田哲人バレンティンにつなげた。3月7日のオリックス戦(京セラドーム)では走塁中に右ワキ腹へ送球を受けて負傷交代。ヒヤリとするシーンだったが、幸い大事には至らなかった。「不安があったほうがアドレナリンが出る」と語る斬り込み役。「痛い、かゆい」を言わないタフな「背番号42」が、今季もチームのために獅子奮迅の活躍を見せてくれるはずだ。

横浜DeNAベイスターズ



 主軸には筒香嘉智、ロペス、宮崎敏郎、ソトというスラッガーが並ぶDeNA。実際に去年のチーム本塁打数181はリーグトップ。しかし、チーム得点数572はリーグワーストだった。つまりクリーンアップの前にいかに走者を置けるかが得点力アップのカギを握り、一番に座る打者には出塁率が求められた。当初は桑原将志がリードオフマンとして期待されたが、キャンプで結果が出せずに、現在は打席数を稼がせるためにファームで調整中だ。代わって一番に入っているのが神里和毅で、現状では足も使えるこの2年の外野手が最有力候補だ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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