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編集部コラム「Every Day BASEBALL」

日米キャンプ地の違いとは? 親子で気軽にキャッチボールができる場所

 

マリナーズのキャンプ地・ピオリア。マイナー選手たち(奥)が練習をしているときに近くの芝生でキャッチボールをする親子


 日本プロ野球のキャンプ取材を行っていると必ずキャンプ地の子どもたち向けに野球教室を行っている。このこと自体は素晴らしいし、地域貢献になっていると感じている。NPBのキャンプ取材を終えた1週間後、明日、3月20日から始まる日本(東京ドーム)での開幕戦に向けての取材で数年ぶりにメジャーのスプリングトレーニング取材に出向いた。

 マリナーズとパドレスがキャンプを張るアリゾナ州ピオリアのピオリア・スポーツ・コンプレックス。本球場1つと両チームにそれぞれ6つの球場が設けられている。その中の2つの球場をメジャー選手たちが、残りをマイナーの選手たちが使用している。

 その球場と球場の通路の両端には広い芝生が敷かれている。ここでキャッチボールを繰り返す親子が何組もあった。毎日、こういう光景が繰り返された。もちろん、彼ら親子がプロ選手の練習を見ないのではない。メジャー選手などプロの技をしっかり見て、サインもせがむ。その合間にグラブを持ってキャッチボールをするという、のどかな風景だ。

 以前、取材をしたときには何気ないメジャー・キャンプの風景であったが、今回は少し考えさせられた。日本のプロ野球のキャンプ地にこういう場所を設けてはいいのでないかと。現在のキャンプ地の多くは、選手たちの練習を見るだけの場合が多い。そこに子どもたちが、野球をして遊べる施設というか場所を確保してもいいように思う。

 プロの選手たちが練習する同じ敷地内で、親子でキャッチボールをする、という経験は彼らの記憶に残るのではないだろうか。地元の子どもたちの野球教室だけでなく、遠くからプロ野球のキャンプを見に訪れた子どもたちにもそういう経験ができれば、キャンプでのよりよい思い出ができると思うのだがいかがだろうか。

文=椎屋博幸 写真=BBM
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