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開幕間近、楽天にある“楽しみ”と“不安”

 

オコエら若手の成長による激しい外野手争いはプラス材料だ


 オープン戦の全日程が終了し、いよいよ開幕が迫ってきた。楽天則本昂大の離脱により下馬評が低い中、オープン戦は広島ソフトバンクに続き3位だったが大健闘と言えそうだ。だが、順位だけを見るとまずまずの滑り出しではあるが、内容を見ると不安も見えてきた。

 まずオープン戦でパ・リーグとの試合は雨天中止となった1試合を除き3試合(セ・リーグとの対戦は11試合)。その結果は1勝2敗だ。7勝4敗3分でオープン戦を終えているから、その敗戦の半分はパ・リーグからだった。さらに詳しく試合結果を見ると、対戦相手が昨年の優勝チームである西武、日本一チームであるソフトバンクだったとはいえ、やはり打ち込まれている印象が強い。対セ・リーグでは平均失点が3.09点だったのに対し、パ・リーグは5.33点。パ・リーグとの3試合ではすべて4失点以上している。オープン戦の段階では野手のほうが仕上がりは早い傾向にあるが、それでもパ・リーグ相手の失点の多さは気になるところだ。

 一方で野手の仕上がりは順調で、対セ・リーグの平均得点が4.73点、パ・リーグでも4.67点となった。新加入の浅村栄斗が7安打、1本塁打の打率.184と本調子ではない部分は気になるが、主力選手の銀次島内宏明、規定打席未満ではあるが新助っ人のブラッシュが打率3割超え。右足首の捻挫のため試合を休んでいた田中和基も復帰し、打線は固まりつつある。さらに初の開幕一軍を狙うオコエ瑠偉やドラ1ルーキーの辰己涼介ら若手の勢いは増すばかりで、熾烈な外野争いはうれしい悲鳴だ。

 そんな中、3月26日に交換トレードによりDeNAから熊原健人の加入が発表された。由規橋本到に続き地元で再起を誓う4年目右腕。投手陣の調子が不安定なだけに、チャンスは早い段階で訪れるだろう。そこで結果を残しチームを救えるか。

 エースの離脱で前途多難な楽天。オープン戦で浮き彫りとなった課題を解消できるかが優勝争いへのカギとなる。投手、野手ともに若手の活躍が今季のチームの行方を左右しそうだ。

文=阿部ちはる 写真=BBM

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