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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

初ラグーン弾で『雪見だいふく1年分』をゲットしたお祭り男

 

強風のZOZOマリンでの防寒はバッチリ



 気温の上昇とともに調子も――。これまで、そんな言われ方をしていた楽天ウィーラーだったが、今季は開幕カードから元気いっぱいだ。ZOZOマリンスタジアムで行われた開幕カード3連戦では13打数6安打、3本塁打、8打点、打率.462と、まさに無双状態だった。

 昨季は故障離脱もあり、15本塁打と前年から半減してしまった。だからこそ、来日5年目の今季は期するものがあったのだろう。春季キャンプから早めの調整を続け、万全の態勢で開幕を迎えた。

 3月29日の開幕戦では、球場のグラウンドレベルに新設されたシート、ホームランラグーンへ第1号本塁打をたたき込み、ロッテのアイス『雪見だいふく1年分(365個)』をゲット。それでも本人は「アイスはあまり好きじゃないんだ……」と申し訳なさそうに苦笑いを見せた。続けて「チームメートに配ろうかな」。仲間への気配りを忘れないのも、この男ならではだ。

 2戦目には6回二死満塁のチャンスで右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放った。果敢に三塁を狙ったが好返球に二、三塁間で急ブレーキ。挟まれてグラウンドにすっ転んでタッチアウトとなったが、このハッスルプレーで楽天ベンチはお祭り騒ぎとなった。

 最下位からの巻き返しを目指す今季。ウィーラーのような起爆剤となる選手がいれば、心強い。

文=富田 庸 写真=BBM
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