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セ・リーグ6球団、開幕シリーズMVPは?

 

先週末からついに2019年のペナントレースが始まった。各地で繰り広げられた激戦。ファンも熱狂し、熱い声援を送った。ここではセ・リーグ各球団の開幕シリーズMVPを見ていこう。

読売ジャイアンツ



 開幕戦(対広島、マツダ広島)こそ相手先発が右の大瀬良大地だったためにベンチスタートとなったが(途中で代打出場し四球を選ぶ)、左の床田寛樹が先発だった第2戦は先発オーダーに名を連ね、4回に先制の2点適時二塁打、6回にも中押しの2点適時を放つなど3安打、4打点の活躍で原辰徳監督に復帰後初勝利をプレゼント。「与えられたチャンスを生かす。それだけだよ」と話したが、翌第3戦も先発起用されると、先制された直後の2回に右翼席に運ぶ逆転の1号2ラン。出場2試合で4安打、6打点と気を吐き、鬼門のマツダ広島で、開幕カード勝ち越しに大きく貢献した。

広島東洋カープ


広島・大瀬良大地


 何といってもエースの大瀬良大地だ。プロ6年目で初の開幕投手に指名されたが、FAで巨人に移籍した昨年までの僚友・丸佳浩を初対決から4打席連続三振に打ち取るなど、8回を投げて7安打1四球、11奪三振で無失点のピッチングを見せ、巨人のエース・菅野智之に投げ勝った。丸との対戦では、打席ごとにコースや球種に変化をつけた、異なる勝負球で打ち取った。きっちりと研究し、対策を練って、それを実行したことがうかがえた。「(丸は)お世話になった方。抑えることが恩返しになると思った」と本人。見事な全力勝負だった。チームは開幕シリーズはこの1勝だけに終わったが、エースが今年の優勝争いの強敵に、まず勝ったことは心強い材料だ。

阪神タイガース



 開幕戦を延長戦の末勝ち取った阪神。第2戦(3月30日対ヤクルト=京セラドーム)で白星をつかめばチームに勢いが付く。その先発マウンドに上がった岩貞祐太が、昨季とは見違える投球を見せた。伸びのある真っすぐとキレ味鋭いスライダー。3球だけだったが、大きなカーブで緩急をつけ、強力ヤクルト打線を手玉にとった。真っすぐと変化球で腕の振りがほぼ同じで、ヤクルトの打者はボール球の真っすぐにも手を出すシーンもあった。6回1/3を投げ1安打無失点の内容で降板。初回に出た糸井嘉男のソロ本塁打の1点を守り切り、強力中継ぎ陣にバトンタッチ。この岩貞の投球が効いて1対0で勝利し開幕2連勝とした。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・高梨裕稔


 チームは開幕2連敗。重要な場面で移籍後初登板初先発が回ってきた。そんなプレッシャーも感じさせず、日本ハムから移籍してきた高梨裕稔は腕を振り続けた。阪神・西勇輝との投げ合いとなったが、6回3安打1失点、7奪三振の力投。チームに今季初勝利をもたらすとともに、移籍後初勝利をつかんでいる。「本当に緊張したけど、何とか粘った。新天地で頑張ろうと思っていた中での勝利なので、うれしい」と殊勲の右腕。層が薄いと言われてきたツバメの先発陣に心強い存在が加わった。

横浜DeNAベイスターズ



 オープン戦での首位打者獲得がフロックでなかったことを開幕カード(対中日=横浜)で証明してみせた。開幕戦は「二番・右翼」で初の開幕スタメンをもぎとると、初回の四球に続き、3回に左前打、4打席目には筒香嘉智の先制適時打につながる右前打を放って、2安打。加えてこの日は3四死球、出塁率10割の活躍でチームの開幕戦勝利に貢献した。2戦目は無安打に終わったが、「一番・右翼」でスタメンに抜てきされた3戦目で再び2安打を放ち、存在感を示している。卓越したバットコントロールで安打を量産する楠本泰史の勢いは、しばらく続きそうだ。

中日ドラゴンズ


中日・高橋周平


 新主将・高橋周平の存在感が光った。開幕戦となった3月29日のDeNA戦(横浜)では、相手先発の今永昇太の前に手も足も出なかった竜打線。だが、7回表に高橋が唯一の長打となる二塁打を放ってチームを鼓舞。さらに守備でも魅せた。5回裏、初めて先頭打者を出して二死一、二塁と、後輩の笠原祥太郎が苦しんでいたが、堅実なグラブさばきでソトの打球を三ゴロに。翌30日には、3安打の猛打賞。ベンチからも積極的に声を出して盛り上げるなど、打撃で、守備で、さらに声でもチームを引っ張った。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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