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セ・リーグ6球団、三番打者事情は?

 

開幕から3カードを終えたペナントレース。各地で熱戦が繰り広げられたが、クリーンアップの出来が勝敗を左右するゲームも多々あった。ここでは打線の要の一角、セ・リーグ各球団の三番打者事情を見ていこう。

広島東洋カープ



 丸佳浩(現巨人)が抜け、今季の広島打線の焦点となっていた三番打者だが、開幕3試合目(3月31日、対巨人=マツダ広島)から起用されている野間峻祥が高出塁率をキープし、とりあえずは定着した形になっている。開幕から四番・鈴木誠也が好調な広島においては、鈴木の前にいかに走者がためられるかが第一。そういう意味では、足が速く、打撃の調子が多少下がっても内野安打が稼げて、併殺も少ない野間は、現状のメンバーではベストの存在といえるだろう。4月2日の中日戦(ナゴヤドーム)で、右手一本でスタンドに運ぶような本塁打を放ったことからも分かるとおり、長打も打てる選手だが、まずは出塁第一で、この打順をキープし続けたい。

読売ジャイアンツ


巨人・丸佳浩


 オープン戦序盤は二番・丸佳浩、三番・坂本勇人でスタートしたが、後半はこれが逆となり、FA加入の2年連続セ・リーグMVP男が広島時代から慣れ親しんだポジションに落ち着いた。古巣との開幕シリーズこそ1安打と苦しんだが、以降はマルチ安打2度に猛打賞1度。前を打つ一番の吉川尚輝、二番の坂本勇人が3カード終了時点でそろって4割超の打率を残しており、走者を置いて打席に立つ機会が多いこともあって、ここまで9試合で8打点とキッチリと仕事を果たしている。原辰徳監督は坂本勇を含めて「三番が2人いるイメージ」と超攻撃的オーダーを説明するが、丸は「(四番の)岡本(和真)さんにつなげば、何とかなるって思っているので」と冗談半分、本気半分で打線のけん引車となっている。

阪神タイガース



 右の大砲・大山悠輔を四番に据え、三番に走力と確実性&パワーもある糸井嘉男、五番に勝負強い福留孝介というベテランを置くことで、大山の負担を軽減させる意図もある。また、足が使える糸井が三番に入ることで、一番から三番まで機動力を押し出すことができるのが強みだ。ここまで3度の盗塁を試みており(成功はまだなし)、相手バッテリーにはプレッシャーを与えているし、打率も3割を超えている。大山が打撃不振のため糸井とのつながりが途絶えているが、復調すれば糸井が三番に座っている良さが、さらに増してくるはずだ。

東京ヤクルトスワローズ



 開幕6試合、26打席目にして、山田哲人のバットから待望の一発が生まれた。4月4日のDeNA戦(神宮)、5点を追う7回に三嶋一輝の直球をバックスクリーンへ弾き返した。6日の中日戦(同)では1対1で迎えた5回二死一、二塁から右中間への2点適時二塁打で勝ち越し点を奪った。追い込まれながらも「必死に食らいついていきました」と執念の一打を振り返った。3カードを終えた時点で打率.267と決して本調子ではないが、上昇ヘの機運は高まっている。二番・青木宣親は好調をキープしており、三番・山田哲、四番・バレンティンの状態が上がってくれば、ツバメ打線は今以上に脅威を増しそうだ。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・ソト


 対戦投手や、打線の兼ね合いで宮崎敏郎が入る場合もあるが、今シーズンはネフタリ・ソトが三番に座ることが多い。四番・筒香嘉智の前に昨季の本塁打王であるソトを置くことで、四球で歩かされることを避ける狙いがある。相手投手が厳しくマークするなか、ここまで4月3日のヤクルト戦(神宮)からの3戦連続アーチを含め4本塁打を放ち、打撃は好調。三番で気持ちよくバットが振れているようだ。

中日ドラゴンズ


中日・大島洋平


 これまでの9試合で、大島洋平が三番に固定されている。だが2014年には球団記録タイのシーズン186安打を誇った安打製造機らしくなく、現在は打率.235と苦戦中。打順の固定は、昨季一番から三番まで流動的に務めた大島自身が望んだことでもある。そして固定されるからには、役目を果たさなくてはならないという意識も強い。それはすでに6盗塁という数字が物語る。四番に座る昨季首位打者のビシエドや、好調の六番・高橋周平の前に、なんとかチャンスメーク。安打が出なくても、四球や併殺崩れで出塁すれば、果敢な走塁で次の塁をもぎ取る。今は“つなぎの三番”に徹しながら、打撃復調を待っている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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