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パ・リーグ6球団、三番打者事情は?

 

開幕から3カードを終えたペナントレース。各地で熱戦が繰り広げられたが、クリーンアップの出来が勝敗を左右するゲームも多々あった。ここでは打線の要の一角、パ・リーグ各球団の三番打者事情を見ていこう。

福岡ソフトバンクホークス



 理想の打順で開幕から上々、のはずだった……。自らの打順について「初回に回ってくるし、1打席目は大事。入り方はいろいろやって三番がやりやすい」と語っていた柳田悠岐。オープン戦では四番を任されることもあったが、開幕から希望どおりの三番に入ると、9試合で4本塁打を含む11安打、14打点、4盗塁で、チームとともにスタートダッシュを決めた。二番・今宮健太の好調もあり、三番・柳田のバットがチームにもたらす好影響は例年以上だった。しかし、4月7日のロッテ戦(ヤフオクドーム)の7回、三盗をした際に左ヒザに違和感を覚える。診断結果は左ヒザ裏の肉離れで、全治約3週間。8日に出場登録を抹消された。大きな痛手だが、「(試合に)出る選手にはチャンス」と工藤公康監督。代役はこのチャンスを生かせるか。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 持ち前の勝負強さを発揮したのは4月4日の日本ハム戦(楽天生命パーク)だった。6回に3点を挙げた後の二死二、三塁、浅村栄斗は右翼フェンス直撃の2点適時三塁打を放った。沸き返る三塁側ベンチに向かって右拳を突き出す。普段から表情を変えない浅村にしては珍しいシーンだった。「みんなでつなごうと思っていた。ホームで3連勝して最高の形になった」と満足そうに振り返った。今季の楽天打線に共通するのがこの「つなぐ意識」。四番に座る島内宏明も決して長距離打者ではない。頼もしい三番打者が、犬鷲打線に勢いをもたらしている。

北海道日本ハムファイターズ


日本ハム・近藤健介


 開幕から全試合で三番に入っているのが近藤健介だ。左右の投手をまったく苦にしない天才的なバッティングで、栗山英樹監督も「近ちゃんが打線のキーマンなのは間違いない」と絶大な信頼を寄せる。打率こそ3割を切っているが、四球の数はチームトップの9。出塁率も.436と相手バッテリーから勝負を避けられる場面も多い。打線の中で最も相手から最嫌がられ、代えのきかない存在でもある背番号8。目指すは悲願の首位打者。北のヒットメーカーがそのバットでタイトル、そしてチームの3年ぶりVを手繰り寄せる。

埼玉西武ライオンズ



 土壇場で逆転劇への突破口を開いた。4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)、2点ビハインドで迎えた9回表、一死から三番・秋山翔吾がクローザーのハンコックが右前打。山川穂高の四球後、森友哉が1点差に迫る右前打を放ち、さらに一死一、二塁で外崎修汰が決勝逆転3ランを左翼席へたたき込んだ。前日の同カードでは3回一死満塁から金子弌大のチェンジアップをとらえ、右翼フェンス直撃の先制2点適時二塁打をマーク。昨季、三番を務めた浅村栄斗がFA移籍で楽天へ。これまでトップバッターだった秋山が三番に入ったが、打点王が抜けた穴を感じさせない存在感を示している。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・中村奨吾


 カモメ打線の中心軸が三番に座る中村奨吾だ。昨季も三番を任されていたものの8本塁打に終わり、「確実性の中で力強さも必要」と語っていた男が、今季は開幕3カード、9試合で5本塁打を放っている。打率も.375のハイアベレージだが8四死球もあって出塁率は5割をマーク。そして「塁に出れば走ることを考えている」とリーグトップの5盗塁、失敗はゼロと、昨季は2位に終わった盗塁王奪取へ絶好のスタートを切った。状況次第で好機の仕上げ役にもなれば、チャンスメーカーになることもできる背番号8が、これからも攻撃陣をけん引していくはずだ。

オリックス・バファローズ



 開幕から7試合で放った安打は2。昨季に続いて四番として期待されながらも打率.080と苦しむ中で、4月6日の楽天戦(京セラドーム)から打順は三番に。「正尚(吉田正尚)は四番で結果が出ずに全部、自分で背負っていた。試合前に『今日は三番で試してみよう』と話して決めた」と西村徳文監督が打順を入れ替えると、同戦で今季初のマルチ安打をマーク。翌7日の同戦では、39打席目にして初打点を挙げた。一番・福田周平、二番・西浦颯大がバットと足で得点機を演出しているだけに、背番号34の調子が上がれば、得点力も上がっていくのは間違いない。開幕から見せている“足攻”を生かすためにも、吉田正尚の復調に期待がかかる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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