一死満塁のピンチを見事に抑え切った
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1997年4月11日だ。
大阪ドームで行われた近鉄対
日本ハムで地味な大記録が生まれた。近鉄の左腕・
清川栄治が
角三男(元
巨人ほか)と並ぶ423試合連続リリーフ登板の日本記録を達成したのだ。清川のユニークなところは84年のプロ入り以来、ここまですべてリリーフ登板であったことだろう。
「大した記録じゃないですよ。ただ長くユニフォームを着ていたというだけ」と謙遜する清川。しかし、この試合では最高の働きをした。7回表一死満塁のピンチに登板。わずか1球で
片岡篤史を二ゴロ併殺に打ち取る水際立った火消しぶりだった。
「自分らしい場面で出て行き、きっちりと自分の仕事ができたのがうれしい。とりあえず次は500試合を目指します」と清川は語った。
写真=BBM