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編集部コラム「Every Day BASEBALL」

まばゆい才能を感じさせるヤクルト・村上宗隆

 

長いシーズンは始まったばかり



 19歳の若武者、ヤクルト村上宗隆が一軍の舞台で奮闘を続けている。4月14日現在、打率.192とレベルの高い投手に苦戦している面もあるが、同日の巨人戦(東京ドーム)では5回に勝ち越しの3号ソロをバックスクリーン右に運んだ。ヤクルトの10代選手が巨人戦で本塁打を放ったのは高山忠克(国鉄)以来、55年ぶりのことだ。

 奇しくもこの日は故郷・熊本を襲った地震からちょうど3年。当時は野球どころではなく、1カ月ほどはボランティア活動に専念したという。だからこそ「野球ができる喜びを1打席1打席感じながらプレーしています」と語る。開幕からスタメン起用が続く中、打率2割未満と苦しんでいるが、持ち味を発揮しつつある。「熊本の人たちに元気や勇気を与えられるように頑張っていきたいです」。

ここまで15戦で3本塁打は、シーズン29本ペースとなる。高卒2年目に20本以上打ったのは94年の松井秀喜(巨人、20本)が最後だが、村上はその大台にどこまで迫れるか。

文=富田 庸 写真=BBM
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