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セ・リーグ6球団、キャッチャー事情

 

優勝チームには名捕手あり、という。ペナントレースが開幕から1カ月が経とうとしているが、果たして扇の要は各球団、機能しているのか。ここではセ・リーグ各球団のキャッチャー事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 混沌とした正捕手争いについて、4年ぶりに現場復帰の原辰徳監督は、「投手によって併用は望ましくない」と固定を示唆していたが、いざ開幕を迎えると小林誠司、大城卓三炭谷銀仁朗が大きく3対2対1と出場を分け合っている。前言を撤回してでも勝利を優先する指揮官らしい起用法だが、「250(.250)打ってくれれば……」と打撃面に課題のあった小林が、4月21日時点で打率.361を打っているから、出場機会が多くなるのは当然か。大城には左の代打としての売りもあり、一方でパ・リーグから移籍の炭谷は出場機会こそあるものの、セの野球に慣れるのにもう少し時間がかかりそう。阿部慎之助も捕手登録ではあるが、こちらは完全な代打の切り札だ。

広島東洋カープ



 今季はほとんどのゲームで會澤翼がスタメンマスクをかぶっている。オープン戦では打撃絶好調だったが、今季の序盤は、「打てる捕手」として猛威を振るった昨年とは打って変わって、打率も4月7日時点で1割台と不振に沈んでいた。投手陣も調子が上がらず、まずはリードのことで手いっぱいで打撃のほうは後回し、というのが実情だったのかもしれない。だが、4月20日のDeNA戦(マツダ広島)では、延長10回裏、二死満塁でパットンから中越えにサヨナラ打。これまでの不調を振り払う活躍を見せた。打率も徐々に上向き、2割5分近いラインまで上がってきている。チームの上昇ムードに乗って、また「恐怖の下位打線」の主役に戻りたいところだ。

阪神タイガース



 昨季のゴールデン・グラブ賞が大きな自信となっている。今季は開幕からスタメンマスクをかぶり続けている梅野隆太郎。4月2日の巨人戦(東京ドーム)で巨人の一塁手の岡本和真と交錯し左足薬指を骨折。だが、病院での検査で2日間休んだだけで、試合に出続けている。骨折していても、梅野バズーカといわれる強肩とブロッキングは健在だ。打率もチームNo.1の3割台中盤をキープするなど、攻守でチームをけん引。4月9日のDeNA戦(甲子園)ではサイクル安打も記録した。

中日ドラゴンズ



“肩だけ”と揶揄されていた加藤匠馬が、大抜擢に応えている。ソフトバンク甲斐拓也以上と言われる強肩を、伊東勤ヘッドコーチと中村武志バッテリーコーチという2人の名捕手に見いだされ、自身初の開幕マスクをかぶった。課題であった打撃でも、4月21日時点で打率.308とチームに貢献。最も正捕手に近い男と言っていいだろう。ただし、経験豊富な大野奨太松井雅人木下拓哉も出番をうかがっている。唯一無二の武器を持つ加藤が現状では抜きん出ているが、混沌とした争いはまだまだ続いていく。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・伊藤光


 去年、シーズン途中でオリックスから移籍した伊藤光が16試合(4月22日現在)でスタメンマスクをかぶっており、正捕手の座をつかみかけている。ほかは嶺井博希が3試合、戸柱恭孝は1試合だ。打順は下位に座るが今季はバットでチャンスメーク、上位につないでいる。ここまでは打率.286、本塁打1、打点6、得点圏打率.308と勝負強さもある。そして何より、バッテリーを組む投手陣たちかの信頼が厚い。ほとんどが30歳以下というDeNAの若い投手陣を、自身の経験を生かして好リード、勝利に導いている。

東京ヤクルトスワローズ



 チームでもリーダー的存在である高卒11年目の中村悠平が今季も正捕手の座を堅持している。主力として4年前のリーグ優勝の経験していることも大きい。ただし、その座が安泰というわけではない。昨季はベテランの井野卓が47試合出場とその数を増やし、今季は社会人出身の2年目捕手・松本直樹にスタメンマスクの機会が与えられることも。また、高卒8年目の西田明央は打撃面でその存在をアピール中。投手陣に不安のあるチームだけに、リード面に秀でた捕手が必要不可欠となる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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