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『翔んで埼玉』のような大ヒットを目指す!? 日めくりカレンダー「野球人に贈る言葉」とは?

 

日めくりカレンダー「野球人に贈る言葉」の制作者である元横浜の河野友軌さん


 横浜(現DeNA)でプレーし、現在は埼玉県さいたま市岩槻区のバッティングセンター「アーデルバッティングドーム」に勤務している河野友軌さん(38)が製作した日めくりカレンダー「野球人に贈る言葉」が人気を呼んでいる。

 5年前の2014年に第1弾の「野球人のための日めくりカレンダー」、16年に第2弾の「すごく濃い野球人のための日めくりカレンダー〜守備・走塁・野球雑学編〜」(ともに税込み1296円)と計3000部以上が完売した。野球用品専門店・ベースマンのネットショップで購入できるが、店頭販売を要望する声も上がっているという。

「野球を少しでも楽しんでほしいというきっかけで作ったのですが、好評なのでうれしい限りです。ぜひぜひ購入していただいてリビング……いや、おこがましいのでトイレあたりに置いてください」と笑った。

 河野さんは03年ドラフト8巡目で法大から横浜に入団し、08年限りで現役引退。高見沢考史社長の誘いで09年から同社に勤務している。最初はパソコンの使い方がまったく分からなかったが、知人に教えてもらい、会社用ホームページのWEB制作を任せられるほどの技術を身につけた。日めくりカレンダーもパソコンのソフトを使ってすべて独力で製作。イラストも独特のテイストで子どもたちから人気だ。ネタは自身のプロ野球の体験談から仕込んだ。

 例えば、6日のお題目は「パラシュート」。(1)外野手がバックホームの時に山なりのボールを投げた時に使う言葉。(2)ボールがパラシュートみたいにふんわり飛んでいく様。と説明書きがあり、使い方例文には「バックホームで山なりのボールを投げた人にこう言おう。『パラシュートやないかい!』」。解決法としてオススメ練習の項目もあり、「遠投。単純に120メートルを投げられれば、140キロを出すことができる」と記されている。

 カレンダーをめくると、このように野球経験者なら共感できる「あるある話」が載っている。河野さんは「パラシュートは横浜時代に後輩だった田中一徳が外野ノックでよく投げていたので思い出して採用しました。あとは怖い先輩もいるので名前は出せませんが、いろいろ思い出してネタにしました。映画『翔んで埼玉!』が大ヒットしていますが、同じ埼玉なのであやかりたいです」と宣言。第3弾も構想段階で、今年中の発売を検討しているという。

 野球指導の合間を縫って夜中までパソコンに向き合う日々。目標は大きく、「翔んで埼玉」のような大ヒットを目指す。

文=インプレッション・平尾類
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