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平成プロ野球史

セは落合竜が涙の優勝、パは日本ハムが北海道移転後初V、そしてWBCで日本が世界一/平成プロ野球史(18年/2006年編)

 

 新元号「令和」が発表され、平成のカウントダウンが加速している。
 今回は、シリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでいる。
 この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
 なお、当連載は土日は休み(ほか時々休憩。10連休中は未定)。

 今回は平成最後の回となる。

日本ハムが北の大地で日本一に


引退する日本ハム・SHINJOを胴上げ



2006年(平成18年)
セ(1中日阪神ヤクルト巨人広島6横浜)
パ(1日本ハム2西武ソフトバンクロッテオリックス楽天
※日本一は日本ハム 

 2006年のシーズン前、第1回WBCが開催。当初は世間の注目度もあまり高くなったが、ドラマチックな展開で勝ち進み(負けもたくさんあったが)、日本代表は初代世界一に輝いた。

 パでは日本ハムが、引退を表明していたSHINJOが言葉と背中とパフォーマンスでけん引し快進撃。シーズン1位、プレーオフでもソフトバンクを破って北海道移転後初制覇を飾っている。

 セでは中日が全球団に勝ち越す完全V。首位打者の福留孝介、本塁打王、打点王のT─ウッズがいた強力打線と自慢の投手力で落合竜では最強のシーズンでもあったが、8月12日にマジックが点灯しながら阪神の追い上げで、一時は2ゲーム差まで詰められた。

 10月10日に優勝を決めた際、落合博満監督は「苦しい優勝でした」と涙を流した。 

 日本シリーズでは日本ハムが4勝1敗で中日を下した。

MVPは日本ハムの小笠原道大


本塁打王、打点王の2冠



2006年(平成18年)
本誌選定MVP
小笠原道大(日本ハム) 打撃2冠でVへけん引!

 フルスイングが持ち味。優勝、日本一の日本ハムの主砲だ。この年は、本塁打王、打点王に輝いた。オフにはFAで巨人に



本誌選定ベストナイン
[先発投手]
斉藤和巳(ソフトバンク)  
26試合18勝5敗0S、防御率1.75
パでは14年ぶりの防御率1点台をマークした鷹の絶対的エース

[抑え投手]
岩瀬仁紀(中日)
56試合2勝2敗40S、防御率1.30
圧巻の安定感を誇った。リーグ優勝試合では胴上げ投手にも

[捕手]
矢野輝弘(阪神)      
133試合124安打17本塁打78打点0盗塁、打率.274
好リードと勝負強い打撃でベテランの存在感発揮

[一塁手]
小笠原道大(日本ハム)
135試合155安打32本塁打100打点4盗塁、打率.313

[二塁手]
荒木雅博(中日)      
112試合139安打2本塁打31打点30盗塁、打率.300
守備は言うまでもなし。3割30盗塁マーク

[三塁手]
岩村明憲(ヤクルト)
145試合170安打32本塁打77打点8盗塁、打率.311  
3年連続で打率3割、30本塁打超え

[遊撃手]
川崎宗則(ソフトバンク)  
115試合140安打3本塁打27打点24盗塁、打率.312
シーズンもそうだがWBCの神業の本塁突入も話題に

[外野手]
松中信彦(ソフトバンク)
131試合145安打19本塁打76打点2盗塁、打率.324
首位打者に加え三振わずか37も光る。四球も102

福留孝介(中日)
130試合174安打31本塁打104打点11盗塁、打率.351
首位打者。T−ウッズとの三、四番で他球団の脅威に

青木宣親(ヤクルト)
146試合192安打13本塁打62打点41盗塁、打率.321
両リーグトップの192安打。初の盗塁王にも

[指名打者]
セギノール(日本ハム)
132試合143安打26本塁打77打点0盗塁、打率.295
前半苦しむも9月に打率4割、8本塁打で優勝貢献
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