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パ・リーグ6球団、開幕1カ月MVPは?

 

3月末に2019年のシーズンが開幕してから1カ月が経過した。この間、様々な出来事があったが、果たして各チーム、誰が最も活躍したか。ここではパ・リーグ各球団の開幕1カ月時点でのMVPを見ていこう。

福岡ソフトバンクホークス



 外れ外れどころか、とんでもない大当たりだ。開幕一軍をつかんだドラ1ルーキー右腕・甲斐野央のデビューは鮮烈だった。3月29日の西武との開幕戦(ヤフオクドーム)、4対4の延長10回からマウンドに上がり、前の打席に同点満塁ホームランを放っている山川穂高を3球三振。後続2者、回をまたいだあとも2者から三振を奪い、計5奪三振。甲斐野の投球で球場のボルテージが上がると、チームは延長11回にサヨナラ勝ちを収めた。ルーキーの開幕白星は11年ぶりだった。しかし、甲斐野の快進撃はここから。以降、29日時点で12試合に投げて防御率0.00。新人投手のデビューから12試合連続無失点はプロ野球新記録で更新中。抜群の安定感で、13.89と高い奪三振率も誇る。ルーキーながらセットアッパーとしてチームに欠かせない存在となっている。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 故障に泣いたかつての姿はない。茂木栄五郎が元気な姿で打線のけん引役となっている。打率.327(4月29日現在)をはじめとして、打撃のあらゆる部門でトップ争いを演じている。一番打者ながら17本塁打をマークしたのが2017年。今季は再び「斬り込み役」の役割を奪回し、当時の活躍を思い起こさせる活躍を開幕から続けている。ヒジや肩やふくらはぎと、満身創痍の状態からすっかり抜け出した「背番号5」が、最下位からの巻き返しを目指すチームの旗手となるか。

埼玉西武ライオンズ


西武・森友哉


 開幕から波に乗り切れなかった昨季の王者の中で、特にバッティングで奮闘したのが森友哉だ。4月29日時点で打率.369はリーグトップ。さらに得点圏打率は.464をマークしている。シーズン60本超えるペースで本塁打を量産する山川穂高の後を打つ五番。打点王の浅村栄斗がFAで楽天に移籍したが、それでも相手を粉砕する強力打線の威力がそれほど衰えていないのは昨季以上にバットで貢献する森の力があるからだ。ここまで1試合を除き、スタマンマスクもかぶる。チーム防御率はリーグ最低と投手陣をリードすることに苦慮しているが、それを補って余りある打撃力だ。

北海道日本ハムファイターズ



 エース復権へ。開幕から抜群の安定感で先発ローテーションを支えているのが有原航平だ。直近の登板となった4月28日のソフトバンク戦(札幌ドーム)でも7回2安打無失点の快投。4戦4勝で防御率もリーグップの0.51と最高のスタートダッシュを決めた。好調の要因を支えているのが制球力。昨年までなら四球で崩れることが多かったが、ここまでは4試合でわずかに4個と安定。またランナーを許しても打たせて取るピッチングでアウトを積み重ねている。上沢直之に開幕投手こそ譲ったが、現段階でNo.1の安定感を誇っているのは有原。完全復調の兆しを見せる右腕が3年ぶりVを手繰り寄せる。

千葉ロッテマリーンズ



 下位に沈むチームが最低限の得点力を維持できているのは新加入の“スシボーイ”がいるからだ。レアードは開幕から4戦連発、10試合で7本塁打のロケットスタートを切った以降も、コンスタントに安打と打点を重ねてカモメ打線をけん引している。「求められているのは打点と本塁打。でも打率も残したいし、チームのためにしっかり四球も取りたい」という開幕前の言葉どおり、打撃三部門で上位に名を連ねながら、4割を超える出塁率も保ち続けている。開幕は六番でスタートしたが、すぐに五番に昇格して攻撃の仕上げ役を任された。本塁打を放ったときの“(謎の)魚釣り”→“スシポーズ”もすっかり定着。レアードが寿司を握れば握るほど、チームは勝利へと近づく。

オリックス・バファローズ



 今季初登板となった4月3日のソフトバンク戦(京セラドーム)で9回1安打無失点の快投を見せた山本由伸。援護点なく試合は延長12回引き分けに終わり、自身も勝敗はつかなかったがインパクト大の投球を見せた。25日に再びソフトバンク(ヤフオクドーム)と対戦すると8回1安打無失点と、またも好投。最速150キロ超の直球に、150キロに迫る高速カットボール、さらにカーブも駆使して緩急自在に鷹打線を翻ろう。この日も、勝ち負けはつかず、今季は1勝1敗ながら防御率は1.45と安定感は抜群だ。先発再転向を志願した20歳右腕が、エースの貫録すら漂わせている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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