ブラウン監督がベースを投げて退場後、リビジーコーチが監督を代行し、5対3で広島は勝った
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2006年5月7日だ。
06年から09年まで広島、10年には
楽天の監督を務めた
マーティ・ブラウンは、5年間で12回の退場処分を受けている。これは監督として史上最多だ。中でも、初めて退場処分を受けた06年5月7日対
中日戦(広島市民)での行動はもはや伝説と言ってもいいだろう。
3回表一死一塁で中日・
荒木雅博の遊ゴロは二塁から一塁へと送られて併殺かと思われたが、一塁はわずかに間に合わずにセーフ。この判定に不服なマウンドの
ロマノが審判に暴言を吐き退場処分に。これに対してベンチからマウンドへと抗議に向かったブラウン監督は判定が覆らないと見るや、なんと一塁へ向かって歩き出し、ベースを引っこ抜いてフェアゾーンに放り投げた。
侮辱行為とみなされ、退場処分を受けたが審判、さらに観客に対して帽子を取って深々とお辞儀をしてみせた。広島ファンはこのパフォーマンスに大喝采。以後もブラウン監督の退場劇は注目を集めた。
写真=BBM