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パ・リーグ6球団、開幕30試合超でサプライズは?

 

3月末に2019年のシーズンが開幕してから30試合超を消化した。この間、さまざまな出来事があったが、果たして各チームでどのようなサプライズが起こったか。ここではパ・リーグ各球団の予想以上に活躍した選手、逆に予想外の不振に陥った選手を見ていこう。

福岡ソフトバンクホークス



 ケガ人が相次ぐ中でもチームが勝ち星を積み重ねる要因に、若鷹たちの躍動が挙げられる。甲斐野央泉圭輔三森大貴らもさることながら、出場するたびに輝き増しているのが、開幕直前まで3ケタの背番号を着けていた周東佑京だ。内野手ながら、左翼、右翼と外野の穴を埋める。4月29日からはスタメンに名を連ね、5月6日現在、マルチ安打2回を含む毎試合安打。最大の持ち味である足ではチームトップの9盗塁を稼ぎ、盗塁成功率は驚異の100パーセントだ。5日のオリックス戦(ヤフオクドーム)では3回にフェンス直撃の三塁打、7回には二盗、三盗と今季3度目の1試合2盗塁を記録して初めてのヒーローに。お立ち台ではこの日、56歳の誕生日を迎えた工藤公康監督にバースデーソングもプレゼントした。ニュースターとともにチームは首位街道を快走する。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 プロ8年間でわずか2本塁打の捕手が、古巣を相手に圧巻の2打席連続弾を放った。5月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、山下斐紹が打で存在感を発揮。8回に代打で登場すると、13試合連続無失点中だったルーキー・甲斐野から今季第1号。延長10回には一時勝ち越しとなる2号目をマークした。チームは正捕手・嶋基宏に次ぐ第2捕手争いに決め手を欠いているだけに、山下の台頭は朗報と言える。だが、この日は延長12回サヨナラ負けを喫しており、「捕手としてチームを勝たせられなかった」と悔しさをにじませた。強打の捕手として、リード面でもアピールを続けていく。

埼玉西武ライオンズ



 開幕からまったく予想していなかった不振に陥ったのは秋山翔吾だ。3、4月の打撃成績は99打数23安打、打率.232とヒットメーカーらしからぬ成績に終わった。昨季は主に一番だった打順もクリーンアップの三番を任されたが、役割を果たせずにチームもスタートダッシュをかけられなかった。しかし、5月の声を聞くと一変。2日の日本ハム戦(メットライフ)で2本塁打を含む4安打で勝利に貢献し、今季初のお立ち台へ。5日の楽天戦(同)でも3安打、1本塁打で勝利に貢献。6日現在、5月の月間打率は.545(22打数12安打)と急激にリカバリーしている。連覇には秋山の力が必要なだけに、このまま急上昇していきたい。

北海道日本ハムファイターズ


日本ハム・平沼翔太


 プロ4年目の若武者にブレークの予感が漂い始めている。5月4日のロッテ戦(ZOZOマリン)で「七番・三塁」でスタメン出場したのは平沼翔太。6回に一時勝ち越しとなる右前に適時打を放ち、これがうれしいプロ初打点となった。2015年春のセンバツで優勝投手となったが、プロでは野手1本で勝負。ファームでしっかりと力をつけ、4年目で飛躍へのチャンスがめぐってきた。チームはレアードが抜けたホットコーナーを固定できないでいるだけに、今後のアピール次第では平沼が奪う可能性もある。指揮官もその成長に目を細める序盤戦のうれしいサプライズとなっている。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・岩下大輝


 開幕直後に石川歩ボルシンガーがケガで一時離脱、新助っ人のブランドン、ドラフト3位の小島和哉の両サウスポーの乱調という先発ローテーションの緊急事態を岩下大輝が救った。石川の代役という形となった今季初先発の4月5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は3回で降板となったが、以降はしっかりと先発ローテを守って4試合連続で6イニング以上を投げ抜いている。規定投球回にはあと一歩ながら、1勝1敗で防御率は2.57。力のあるストレートを軸に強気に攻める姿勢はチームに新風を吹き込んでおり、井口資仁監督も高く評価している。これまで度重なるケガに苦しんできた高卒5年目右腕が、いよいよ覚醒の時を迎えている。

オリックス・バファローズ


オリックス・佐野皓大


 打線が上向かぬチームの中で“足”で存在感を示している。佐野皓大は2015年に投手としてドラフト3位で大分高から入団も、18年から野手として育成に。もとは右打ちも、持ち前の俊足を生かすべくスイッチヒッターに転向すると、昨季途中に支配下登録を勝ち取った。今季は開幕一軍を手にすると、内野安打をもぎ取るなど武器である俊足を生かして躍動。チーム打率リーグ最下位に甘んじるチーム事情もあり、俊足を武器に4月下旬からはスタメンに定着しつつある。打順は一、二番や九番を担う22歳が“足”で、得点力不足解消に導く。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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