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セ・リーグ6球団、開幕30試合超でサプライズは?

 

3月末に2019年のシーズンが開幕してから30試合超を消化した。この間、さまざまな出来事があったが、果たして各チームでどのようなサプライズが起こったか。ここではセ・リーグ各球団の予想以上に活躍した選手を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 開幕から一番・二塁で原辰徳監督から厚い信頼を勝ち得ていた吉川尚輝が4月12日に腰部の痛みのために登録抹消。二番に坂本勇人を置く「初回に2点以上を取る打線」のカギを握る存在であり、センターラインの重要ポジションを担う吉川尚の離脱は、開幕から好調を維持していたチームに暗い影を落としたが、その吉川尚の代わりを見事に務めているのが山本泰寛だ。守備ではダイナミックさには欠けるものの、堅実で安定したプレーを披露し、打っては下位ながら3割を超える打率をキープ。その好調さから5月に入って一番に座ることも増え、“代役”以上の働きに指揮官も「彼はレギュラー」とそのパフォーマンスを高く評価している。吉川尚の復帰時期が未定なだけに、今後も山本の働きがチームの浮沈を左右しそうだ。

広島東洋カープ



 オープン戦から評価は高かったが、ここまでやるとは、という投球を見せているのが、広島の新外国人左腕のレグナルトだ。5月5日まで14試合で16回2/3を投げたが、まだ無失点。防御率0.00を続けている。基本は中継ぎで、当初はリードされた場面での投入が多かったが、12連戦でリリーフ陣も苦しくなる中、5月4日の巨人戦(マツダ広島)では、延長10回表を無失点でしのぎ、その裏のサヨナラ勝ちで来日初勝利を手にした。ここまで17奪三振と、投球回とほぼ同数の三振を奪う力強い投球。四球が10とやや多いが、速球主体にスライダー、チェンジアップ、ハンマーカーブを織り交ぜる投球には安定感があり、今やブルペンに欠かせないピースだ。

阪神タイガース



 今や阪神の一番として、毎試合スタメン出場を続けているのがドラフト1位の近本光司だ。50メートル5秒8の俊足を生かして開幕スタメンだったが、徐々にプロの投手に慣れてくると長打も見せ始めた。4月には一番ながら球団新人4月中の月間本塁打記録となる4本塁打をマーク。5月に入ると自慢の足も生かすようになる。5月1日の広島戦(甲子園)では3盗塁を決めると、4日のDeNA戦(甲子園)でも2盗塁を決めセ・リーグトップタイの10盗塁。打率も3割台をキープしており、開幕前の予想をはるかに超える活躍で阪神打線をけん引中だ。

中日ドラゴンズ



 2015年にドラフト5位で入団以来、4年間で一軍試合出場わずか5試合だった加藤匠馬が、期待に応えようと奮闘している。球界屈指の強肩を買われて開幕スタメンに抜擢され、ここまで22試合に出場。盗塁阻止率は.300と平均的だが、チームトップの成績で、その強肩を発揮している。打撃も周囲の期待以上で、5月6日現在で打率.254。大野奨太松井雅人らと併用ではあるものの、加藤が攻守で正捕手候補筆頭だ。15年限りで谷繫元信が引退して以来、正捕手不在はチームの課題。右肩上がりの成長曲線を描き続ける加藤が、この問題に終止符を打つかもしれない。

東京ヤクルトスワローズ



 新時代に入ってもその勢いは止まらない。19歳の若武者・村上宗隆が一軍で躍動を続けている。5月3日の中日戦(ナゴヤドーム)に「六番・三塁」で先発出場すると、8回にバレンティンに並ぶチームトップの8号2ラン。「うまく反応してしっかりとらえることができた」と満足げに振り返った。主砲が上半身のコンディション不良で登録を抹消されただけに、その存在価値はさらに高まりそうだ。「まだレギュラーじゃない」と語るとおり、結果を出すために必死だ。まずは2ケタ本塁打をクリアし、その数をさらに増やしていきたい。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・大貫晋一(左は大和


 入団前からそれほど注目された存在ではなかったが、DeNAのスカウトは社会人・新日鐵住金鹿島で投げる姿に光るものを感じていたのだろう。ドラフト3位で入団した大貫晋一は春季キャンプから一軍に帯同。周囲の目は同期入団のドライチ右腕・上茶谷大河にばかりに注がれたが、社会人出身らしく自分のやるべきことを黙々とこなした。開幕2カード目、4月4日ヤクルト戦(神宮)でプロ初登板&初先発。2戦目の4月11日阪神戦(甲子園)で5回1失点の好投で初白星をつかむと、ここまで高い制球力とツーシーム、スプリットを武器に先発ローテーションを守っている。5月1日ヤクルト戦(横浜)では、令和初勝利となる自身2勝目をマーク。これほどの活躍はチームにとっては、うれしいサプライズだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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