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最も単独首位から遠ざかっているのはどの球団か?

 

セ・リーグは中日が単独首位から最も遠ざかっている


与田監督は今季、中日を3年ぶりの首位へ導けるか


 今シーズンも開幕から1カ月が経過した。セ・リーグは、巨人ヤクルトが首位争いをしており、調子を上げてきた阪神がそこに割って入ろうとしている状況だ。一方で調子を落としているのが中日とDeNA。DeNAは一時期同率で首位に立つこともあったが、その後まさかの10連敗。中日も単独首位に立つかという勢いだったが、残念ながら抜け出せないままBクラスに沈んでいる。特に中日は3年ぶりの単独首位が目前だっただけに、がっかりしたファンも多いだろう。では、中日と同じように長い間、単独首位から遠ざかっているのはどの球団だろうか。

 まず、セ・リーグ各球団が「最後に単独首位に立っていた日」を調べ、最も単独首位から遠ざかっているチームがどこかをまとめてみた。
※2019年5月6日時点のもの
※日数はレギュラーシーズン全日程期間のみを集計

●巨人 2019年5月6日(遠ざかっている日数:0日)
●ヤクルト 2019年4月20日(遠ざかっている日数:16日)
●阪神 2019年3月30日(遠ざかっている日数:37日)
広島 2018年10月13日(遠ざかっている日数:39日)
●中日 2016年5月10日(遠ざかっている日数:579日)
●DeNA 2018年4月22日(遠ざかっている日数:213日)

 セ・リーグでは中日が群を抜いて単独首位から遠ざかっている。2016年が148日、2017年が194日、2018年が198日、2019年が39日という内訳になる。DeNAはほぼ1シーズン遠ざかっている計算になるが、中日には及ばない。

 ちなみに現在首位の巨人だが、実は2017年4月7日以降はずっと単独首位に立てず、2019年4月2日まで389日も遠ざかっていた。ヤクルトに至ってはリーグ優勝した2015年シーズン最終日の10月7日から2019年4月11日までなんと601日間も遠ざかっていた。現在は好調な2球団だが、長らく雌伏の時を過ごしていたのだ。

パ・リーグには中日を超えるチームがある!


オリックスが最後に単独首位に立ったのは森脇浩司監督が率いて2位に終わった2014年のことだ


 次にパ・リーグ各球団を調べてみた。
※2019年5月6日時点のもの
※日数はレギュラーシーズン全日程期間のみを集計

ソフトバンク 2019年5月6日(遠ざかっている日数:0日)
西武 2018年10月13日(遠ざかっている日数:39日)
日本ハム 2016年10月5日(遠ざかっている日数:431日)
楽天 2019年4月25日(遠ざかっている日数:11日)
ロッテ 2016年4月17日(遠ざかっている日数:602日)
●オリックス 2014年7月25日(遠ざかっている日数:895日)

 パ・リーグではオリックスがなんと895日も単独首位から遠ざかっている。年数でいえば5年、ファンは贔屓(ひいき)の球団が首位を独走する姿を見ていないことになる。日本ハムも優勝した2016年シーズン以降431日、ロッテも602日もの間、単独首位に立てない日々が続いている。

 一方、現在絶好調のソフトバンクだが、2018年シーズンは西武の後塵を拝し単独首位に立つことはなかった。2019年4月2日に単独首位に立ったが、実は丸1年ぶりのことだった。西武も2018年シーズンは3月31日に早々に単独首位に立ってそのまま優勝したものの、それ以前に単独首位だったのは2015年5月16日と、ほぼ3年も間が空いている。

2000年以降ではあの球団が最も遠ざかっていた!


 両リーグで最も単独首位から遠ざかっている球団は「オリックス」だった。仮に今シーズンも単独首位に立てなかった場合は1000日の大台を突破することになる。ただ、何事にも上には上がいるもの。2000年以降では、DeNAが横浜時代の2007年5月3日から、DeNAとなって4シーズン目の2015年4月9日に単独首位に立つまで「1550日遠ざかっていた」という記録がある。年数でいえば8年だ。この記録を抜くのは相当難しいだろう(オリックスファンとしてはたまったものではないが……)。

 とはいえ、野球は何が起こるか分らないもの。序盤に下位に沈んでいたチームが少しずつ調子を上げ、いつの間にか首位に立っていることも少なくない。長い間、単独首位から遠ざかっているチームがいつ不名誉な記録をストップさせるのか、その点に注目してみてはどうだろうか。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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