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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

現役最多164勝目もまだ道半ば

 

ようやく手にした今季初勝利



 待望の今季初勝利を、文句なしの内容で手にした。「令和最初の東京対決」と銘打たれた5月11日の巨人戦(東京ドーム)で、39歳のベテラン左腕・石川雅規が5回4安打5奪三振無失点に抑え、今季6試合目の先発でようやく勝利投手となった。

 この日の球数は66球だったが、6回の打席で代打が送られ、交代となった。チームは3対1で逃げ切り、石川は現役最多勝利数を「164」に伸ばした。また、これが18年連続勝利となり自らの持つ球団記録を更新している。「何とか試合を作って後ろの投手につなぐことを考えている。支えてくれた家族、トレーナー、監督、コーチ、そして応援してくれるファンがいるからこそ勝てた」。節目の白星に感謝の言葉を並べるところに、この左腕の人柄が表れている。

 まだまだ遠いが、「200勝」という大きな目標が大きな目標がある。「人に無理だと笑われようと、絶対にあきらめない」と本人は語る。平成に一時代を築いた名サウスポーが、令和最初の勝利をきっかけに再び加速する。

文=富田 庸 写真=BBM
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