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パ・リーグ6球団、ドラフト1位ルーキーの現状は?

 

大きな期待を背負って入団したドラフト1位ルーキー。すでに戦力としてチームに欠かせない選手、ケガなどで出遅れている選手、二軍で経験を積んでいる選手と、立場によって現状はさまざまだ。ここではパ・リーグ各球団の黄金新人の現在を見ていこう。

北海道日本ハムファイターズ



 ゴールデンルーキーが着実に階段を上がっている。令和になって初登板となった5月8日のイースタン・ロッテ戦(浦和)で吉田輝星が4回0/3を投げて4安打無失点。登板を重ねるたびに課題だった変化球の制球力も上がってきており、順調に成長の跡を結果で示している。気になる一軍デビューは……このまま順調にいけば、交流戦の6月7日〜9日の阪神戦(甲子園)の可能性も出てきた。ダルビッシュ有大谷翔平ら過去の先輩ドライチたちも同時期に一軍のマウンドを踏んできただけに現実味はある。昨年夏の甲子園を沸かせたスターが聖地のマウンドに帰ってくるようであれば、再び大きな注目を集めそうだ。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・藤原恭大


「一番・中堅」で開幕スタメンに名を連ね、プロ初安打も放った藤原恭大だが、特大のポテンシャルを備えた高卒ドライチにとってもプロの壁は厚かった。4月6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でプロ初打点を挙げるも、翌7日に一軍登録を抹消された。しばらくは二軍戦でも苦戦が続いていたが、5月の声を聞くころからコンスタントに安打が生まれるようになり、2日の楽天戦(利府)ではプロ初本塁打もマーク。それでも「課題はまだたくさんある」と気を引き締めている。すぐに一軍戦力、というわけにはいかないだろうが、近い将来の主軸候補として着実に階段を上がっていることは間違いない。

福岡ソフトバンクホークス


ソフトバンク・甲斐野央


 早くも息切れか、険しい雰囲気が漂っている。甲斐野央は新人投手のデビューからの連続無失点記録を13まで伸ばし、セットアッパーとしての地位を築きつつあった。しかし、5月3日の楽天戦(ヤフオクドーム)で2打席連続ホームランを浴び、初失点を喫すると、そこから被安打を重ねて失点を喫するシーンが目立つように。4試合ぶりに無失点に抑えた翌12日(ロッテ戦、ヤフオクドーム)も7回無死二、三塁で登板し逆転を許した。ふがいない自分への悔しさを押し殺し、「流れを食い止められる力をつけたい」と甲斐野。失いかけている信頼をつなぎ止められるか。

東北楽天ゴールデンイーグルス


楽天・辰己涼介


 プロの壁を味わいながらも、たくましく戦い続けている。開幕一軍入りを果たしたものの、打撃不振で4月22日に二軍落ち。それでも「もう1回リセットして考えられた」と有意義な10日間を過ごし、5月3日に一軍復帰を果たした。そして大きな見せ場が訪れたのは5月8日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)だ。最大7点差から1点差まで追い上げた9回裏一死満塁の好機。打席に入った辰己涼介は中越えの2点適時打を放ち、逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。人生初のサヨナラ打を放った辰己は「心のそこから最高にうれしいです」。持ち前の俊足巧打に加え、勝負強さでも猛アピール中だ。

埼玉西武ライオンズ



 開幕先発ローテーション入りが確実視されていながら、開幕直前に肺炎のため戦線離脱した松本航。二軍での復帰登板は4月17日のヤクルト戦(メットライフ)で1イニングを無失点で切り抜けるデビュー。続く23日の日本ハム戦(鎌ヶ谷)では先発して3回3安打2失点で負け投手になったが、5月4日のDeNA戦(西武第二)は7回4安打、7奪三振、無失点の好投で“プロ初勝利”をゲットした。今週末のオリックス戦での先発登板も浮上してきたが、11日の巨人戦(高崎)では一軍クラスのビヤヌエバゲレーロに本塁打を浴びるなど5回8失点の乱調。一軍デビューは、果たして……。

オリックス・バファローズ


オリックス・太田椋


 リハビリに励んでいる。3月8日のソフトバンクとの教育リーグ(オセアンBS)で千賀滉大から死球を受けて途中交代。病院に直行すると「右尺骨骨幹部骨折」で全治約3カ月と診断され、プレー再開にはさらに時間を要するため前半戦の復帰が厳しくなった。「経験を積む1年にしたい」と語っていた高卒ルーキーが、シーズン開幕を前に離脱を余儀なくされたが、ファームでチーム練習に参加するなど順調に回復している模様。キャンプは二軍で過ごすも一軍の紅白戦にも参加し、紅白戦を含む実戦5試合で15打数6安打2打点。初球から果敢にスイングする積極性で三塁打2本、二塁打1本と長打力をも示し、遊撃守備も無難にこなす期待のドライチは、まずは実戦復帰を目指す。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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