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ロッテの現役レジェンド・福浦和也はロッテ浦和で最も忙しい男!?

 

ロッテ浦和で選手としてもコーチとしても存在感を放っている福浦


 ロッテの二軍施設、ロッテ浦和での試合日。誰よりも早く現場に姿を現すと、まずは自らのバッティング練習に汗を流す。そして試合前練習が始まれば、打撃コーチとして若手のスイングに目を光らせる。

 試合が始まっても、ロッテ浦和球場から道を1本挟んで隣接する室内練習場で、マシンを相手に打撃練習に励む選手はいる。そこでバッティングを指導をしながら、合間に自分の出番に向けた準備をし、またロッテ浦和球場へと戻ると、時にはベンチからコーチとして声を張り上げ、時には代打の切り札として打席に立つ。

「正直、今年が一番きついんじゃないかなって。もちろん精神的には昨年のほうがきつかったですけど」

 そう笑うのは、昨季2000安打を達成し、シーズン前に今季限りで現役から退くことを表明した福浦和也内野手兼二軍打撃コーチだ。取材に訪れた日は9回に代打で出場、鮮やかに右中間へ二塁打を放った。「さびついていないところを見せましたね」と声を掛けると、「いえいえいえ、だいぶさびついてますよ」とまた笑った。

「若いやつらには『150パーセントで強く振れ』って言ってるので。それで僕が80パーセントくらいでカンカンと流してたら、『なんだ、言ってることと違うじゃないか』と言われてしまう。それはイヤですから。自分が打席に立つ以上は後輩に見せなければならないので、それもつらいですよね」

 そう言いながら、表情は充実感に満ちている。「少しでも自分のアドバイスで良くなってくれたらいいなと思いますし、今の僕は選手たちをサポートすることがチームに貢献するということなので」。

 軸足は二軍打撃コーチ。しかし、自ら打席に立ってお手本を示すために“幕張の安打製造機”はしっかりと打撃技術をキープしている。現時点で今季の成績は4打数3安打2二塁打。やはり二軍戦ではモノが違う。

 現役として残り少ない最後の雄姿と、すっかり板についてきたコーチの顔と。そんな2つの福浦和也が楽しめる今季のロッテ浦和での試合観戦。ぜひ試合前練習から足を運んでほしい。オススメだ。

文=杉浦多夢 写真=桜井ひとし

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