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パ・リーグ6球団、クローザー事情は?

 

チームの最後の砦としてマウンドに上がるクローザー。勝利を得るために必要不可欠な存在だ。開幕から約2カ月経ったが、ここではパ・リーグ各球団のクローザー事情を見ていこう(記録は5月27日現在)。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 昨季の不振を振り払うような投球を続けている。プロ2年目の2015年から3年連続30セーブ以上と、クローザーの座を確かなものにしていたが、昨季はわずか5セーブとまさかの不調に陥り、二軍降格も味わった。それでも今季は投球フォーム、変化球をしっかりと見直し、再び好調に転じている。現在、リーグ2位の13セーブ。特に真っすぐのキレが上がっており、奪三振率も高い。自身初のタイトル獲得も、もちろん視野に入れている。

北海道日本ハムファイターズ



 新天地で再出発した男がチームの窮地を救っている。開幕のクローザーはプロ5年目の石川直也でスタートしたが、不安定なピッチングが続いてポジションを奪えず……。その後はハンコック浦野博司らでしのいできたが、4月中頃から秋吉亮が抜擢されて定着。サイドハンドから繰り出されるキレのあるボールで着実にセーブを積み重ねている。ヤクルト時代の5年間で283試合に登板し、数々の修羅場をくぐり抜けてきた右腕。メンタリティーの強さも含め、その豊富な経験値を武器に最終回のマウンドで輝き続ける。

千葉ロッテマリーンズ



 内竜也の出遅れで開幕から抑えを任され、威力あるストレートとシンカーで最終回に君臨していた益田直也が突如、崩れた。10セーブ、防御率0.95で迎えた5月22日のオリックス戦(京セラドーム)、2点リードの9回に4四死球が絡んで逆転サヨナラ負けを喫すると、24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)では同点の延長10回に2本塁打を浴びて一死も取れぬまま3失点。2試合連続で敗戦投手となり、翌25日の同戦ではセーブシチュエーションの9回のマウンドに西野勇士が上がった。それでも現在のブルペンのリーダーが益田であることに変わりはない。早期の復調が待たれる。

福岡ソフトバンクホークス


ソフトバンク・森唯斗


 5年連続55試合以上登板を続ける鉄腕が苦しんでいる。サファテ不在もあり、昨季に引き続き、守護神を務める森唯斗は5月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)、3対2と1点リードで9回のマウンドに上がったが、先頭の清田育宏に同点弾を献上。後続3人を抑えてベンチに戻ると、帽子を地面にたたきつけ下を向いた。「本塁打は一番やってはいけないこと。千賀(滉大)に申し訳ないことをした」。5月に入って3度目のセーブ失敗に、チームが勝利を収めても残る不甲斐なさ。だが、どんなに精彩を欠く登板が続いても、工藤公康監督からの信頼が変わることはない。指揮官の思いをこれ以上裏切らないためにも、気を引き締め直して自らの責務を全うしていく。

埼玉西武ライオンズ



 増田達至が守護神に返り咲いた。2015年に最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた増田達至は16年シーズン開幕直後、チーム事情からクローザーへ転向。2年連続で28セーブを挙げ、不動の守護神となっていたが昨年、5月末から6月中旬にかけて4敗を喫するなど不振に陥り、その座をはく奪された。「まずは首脳陣の信頼を取り戻すこと」を頭に置いて臨んだ今季、開幕直後に昨季終盤からクローザーを務めていたヒースが調整不足を露呈すると、増田は4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)で今季初セーブ。ここまで8セーブを挙げ、防御率は1.75をマークしている。チームは投手陣に安定感を欠いているが、連覇のためには増田が最後をきっちり締める活躍が必須だ。

オリックス・バファローズ


オリックス・増井浩俊


 ここまで積み上げたセーブ数はリーグトップの14。チームが最下位に沈む中で、着実にセーブを重ねる増井浩俊が“頼れる抑え”であることには変わりない。ただ、貧打にあえぐチーム事情もあって、失敗が重くのしかかる。負け数は1ながら、開幕2戦目の日本ハム戦(札幌ドーム)で2点リードを守れず、4月7日の楽天戦(京セラドーム)では3差を追いつかれ、セーブに失敗。そして同点でマウンドに上がった5月21日のロッテ戦(京セラドーム)で勝ち越しを許して、今季初黒星を喫した。落差のあるフォークを武器に9回のマウンドを死守する中で闘志を燃やし続け「やられた、やり返す世界」と語る右腕。下位に甘んじるチームにとって、背番号17の好救援は欠かせない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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