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交流戦の最高勝率チームになるには何勝いる!?

 

昨年、交流戦で最高勝率に輝いたヤクルト


 6月4日からセ・パ交流戦が始まる。昨年はヤクルトが最高勝率チームとなり、ソフトバンクの交流戦4連覇を阻止。セ・リーグのチームとしても巨人に続く結果を残した。今年も上位のチームは足固めを、下位のチームは上位進出を果たすべく最高勝率のタイトルを目指したいところだ。では、交流戦で最高勝率チームとなるには何勝すればいいのだろうか。今回は「最高勝率チームになるボーダー」を調べてみた。

全18戦になった2015年以降は……


 交流戦は、2005年の開始時は36試合制で行われていたが、2007年に24試合制になり、2015年からは18試合制に変更となっている。また、18試合制になると同時に「優勝」ではなく、最も勝率の高いチームを「最高勝率チーム」として表彰することになった。では、18試合制となった2015年から2018年までの最高勝率チームの成績を見てみよう。

2015年 ソフトバンク 12勝6敗(勝率.667)
2016年 ソフトバンク 13勝4敗1分(勝率.765)
2017年 ソフトバンク 12勝6敗(勝率.667)
2018年 ヤクルト   12勝6敗(勝率.667)

 過去4年のうち2015年、2017年、2018年が12勝6敗、2016年が13勝4敗1分となっている。そのため、最高勝率のタイトルを獲得するボーダーはまず「12勝」ということになる。極端な例だが、最初に6連敗しても、その後12連勝すれば最高勝率のボーダーに達するということだ。

 ただ、12勝を挙げたといっても最高勝率チームになれない場合もある。例えば、2016年はロッテが12勝6敗で交流戦を終えるも、上述のようにソフトバンクが13勝したため2位となった。また、2017年は広島が首位のソフトバンクと同じく12勝6敗を挙げるが、直接対決の結果で涙をのんでいる。

 このようにボーダーは12勝であるものの、あくまでこれは「必要条件」。2016年のソフトバンクのように、ここからあと1勝できれば、最高勝率のタイトルは決まりといっていい。ただし、18試合で13勝だから勝率は.722を超える(引き分けがない場合)。これはかなり高いハードルだ。

試合数が多かった過去の交流戦はどうだった?


 18試合制では4例しかないが、それ以前の交流戦の優勝ボーダーはどうだったのだろうか。以下に36試合制での結果と24試合制での結果をまとめてみた。

●2005年、2006年(36試合制)の交流戦優勝チームと成績
2005年 ロッテ 24勝11敗1分(勝率.686)
2006年 ロッテ 23勝13敗(勝率.639)

●2007年〜2014年(24試合制)の交流戦優勝チームと成績
2007年 日本ハム 18勝5敗1分(勝率.783)
2008年 ソフトバンク 15勝9敗(勝率.625)
2009年 ソフトバンク 18勝5敗1分(勝率.783)
2010年 オリックス 16勝8敗(勝率.667)
2011年 ソフトバンク 18勝4敗2分(勝率.818)
2012年 巨人 17勝7敗(勝率.708)
2013年 ソフトバンク 15勝8敗1分(勝率.652)
2014年 巨人 16勝8敗(勝率.667)

 交流戦が始まった2005年と翌2006年は36試合制だったが、2年連続で優勝したロッテはそれぞれ24勝11敗1分、23勝13敗という成績だった。また、24試合制だった2007〜2014年は、2011年にソフトバンクが18勝4敗2分、勝率.818という圧倒的な成績で優勝しているのが目立つ。

 ちなみに、上の36試合制、24試合制で優勝したチームの平均勝率は.703。また、18試合制で行われた4年間の勝率を含めると.699となる。18試合で12勝6敗だと勝率は.667なので、平均勝率には少し届かない。ということは、最高勝率のタイトルを確実に取るには、やはり12勝ではなく13勝が必要だといえる。

昨年のようなねじれ受賞は起こるのか


 2018年の交流戦はヤクルトが最高勝率チームとなったが、実は奇妙な出来事が起こっていた。交流戦のMVPに選ばれたのは、勝率が2位のオリックスの吉田正尚だったのだ。

 ソフトバンクが3連覇した2015年〜2017年は交流戦首位のソフトバンクの選手が選ばれていた。2018年も首位ヤクルトから選ばれてしかるべきだが、なぜかMVP受賞者が出なかった。こうした「ねじれ受賞」が起こったのは、交流戦MVPを選ぶルールに原因がある。というのも、2015年以降に定められたルールで「MVPは勝ち越したリーグの最高勝率のチームから選ぶ」と決められているからだ。2018年の交流戦では、ヤクルトが両リーグ通じて最高勝率だったものの、勝ち越したのはパ・リーグ。そのため、パで最高勝率だったオリックスからMVPが選ばれたのだ。

 12球団で最も好成績を収めたのに、そのチームからMVPが選ばれないのはなんとも味気ないもの。とはいえ、過去セ・リーグが勝ち越したのは2009年の一度だけ。今年も同じようなねじれ受賞が起こることはあり得る。

 勢いのある広島や虎視眈々と首位を狙う阪神など、セ・リーグのチームが躍進するのか、それとも例年どおり交流戦に強いパ・リーグのチームが圧倒するのか……。果たして、どのチームがボーダーをクリアするのだろうか?

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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