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パ・リーグ6球団、開幕投手の現状は?

 

シーズンが開幕してから2カ月が過ぎ、交流戦もスタートするが、果たして開幕投手はしっかりと投手陣の中心的存在としてマウンドで仁王立ちしているのか。ここではパ・リーグ各球団の開幕投手の現状を見ていこう(記録は6月3日現在)。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 ようやくつかんだ今季初勝利だった。6月1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、ソロ本塁打2本を浴びながらも、6回4安打無四球8奪三振で3失点の投球を見せた岸孝之。「やっぱり勝つのはうれしい」と笑顔を見せた。開幕のマウンドを任されながらも、左太もも痛で緊急降板を余儀なくされた。これが復帰後2戦目の登板となったが、持ち前の制球力を発揮した。この勝利でソフトバンクを引き離し、チームは単独首位に立った。主役が戻ってきたことで、好調チームのムードはさらに高まっている。

北海道日本ハムファイターズ



 入団8年目で大役を任された上沢直之。勝ち星はリーグトップの6勝の有原航平に及ばないが、ここまで8試合に登板して4勝(2敗)と及第点のピッチングを見せている。定評のあるゲームを作る力は今シーズンも健在で、例え調子が悪くてもここまでクオリティースタート率は75パーセントを誇る。交流戦でも3試合程度の登板が予想されるが、昨年は広島阪神巨人と対戦して1勝1敗ながら不運な失点などもあり、本人の中でも苦手意識はない。チームも交流戦前に6連勝中と勢いに乗っており、有原との2枚看板で一気に首位獲りを狙うキーマンになってくれそうだ。

福岡ソフトバンクホークス


ソフトバンク・千賀滉大


 名実ともにエースと呼ぶにふさわしい。2年連続開幕投手を務めた千賀滉大はここまで10試合に登板し、リーグ2位の5勝、防御率1.60と好投している。奪三振97は堂々の12球団トップで、5月31日の楽天戦(ヤフオクドーム)で今季初黒星を喫したが、開幕以来クオリティースタート(先発して6回以上投げ3自責点以内)継続中。平均投球回7.30と長いイニングを任せられるのも頼もしい。マウンド上で力投を見せる右腕からは、開幕前に口にした「チームの中心となってやっていくんだ」という強い覚悟がにじむ。ともに活躍が期待されていた東浜巨が右ヒジ手術を決断した今、背負うものはさらに大きくなったが、これまでと変わらず、チームを勝利に導く投球を続けていく。

埼玉西武ライオンズ



 昨季、16勝を挙げ、最多勝に輝いた多和田真三郎が苦しんでいる。3月29日、ソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクドーム)で5回4失点と白星をつかめないスタートを切ったが、その後も調子が上がらない。5月25日の日本ハム戦(メットライフ)では4回2/3を投げて5失点KO。2回までに5点の援護をもらいながら追いつかれるなど内容が悪過ぎた。同日現在で9試合に登板し、1勝3敗、防御率5.77。試合後には無期限の二軍再調整を命じられた。すべてを見つめ直し、再び這い上がるしかない。

千葉ロッテマリーンズ



 プロ6年目で自身初の開幕投手を任された石川歩だが、苦しい投球が続いた。ストレートが思うように走らず、自慢のシンカー&ツーシームも生きてこない。ようやく光が見えたのが5月26日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)、7回途中まで2失点の粘りの投球で今季2勝目、プロ通算50勝目をマークした。続く6月2日の西武戦(ZOZOマリン)でも7回1失点の快投。ストレートの威力は本来のものに近づきつつあり、シンカーもキレを増している。昨季の交流戦では4試合で全体トップの4勝、防御率1.01と抜群のピッチングを披露した。ようやく上昇気流に乗った右腕が、得意の舞台で今年も先発陣をけん引するはずだ。

オリックス・バファローズ



 開幕から8試合で無傷の4勝をマークしたが、打線が奮起し、自身の負けが消える試合があるなど援護に恵まれた山岡泰輔。一変して直近2試合では我慢の投球を強いられ、5月24日の楽天戦(楽天生命パーク)では援護なく8回3失点で完投負け。同31日の西武戦(京セラドーム)では守備の失策もあり、8回途中4失点(自責1)で2敗目。チームは交流戦前に今季最多の借金11と早くも正念場を迎えているだけに、勝利を呼び込む“我慢の投球”を披露できるか。真価が問われるのは、ここからだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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