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週べ60周年記念

「月をめがけて打て」は暴言だった?/週ベ回顧

 

 昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

東映の新ユニフォーム


表紙は巨人柴田勲


 今回は『1967年7月24日号』。定価は60円。

 希代のホームランバッター、大杉勝男を語るとき、東映時代の師匠・飯島滋弥コーチが「月に向かって打て」とアドバイスし、打撃開眼したという、逸話は伝説となっている。

 抽象的だが、フライボール革命を先取りしたようなアドバイスでもある。

 この号で、その言葉が実際、言われていたことは分かったが、やや意味が違う文脈になっていた。

 東映の内紛話の中だ。水原茂監督以下、コーチ陣が練習に1時間以上遅れて現れたり、水原監督が試合前の打撃練習を一切見ない、先発投手を試合直前に変えてしまうなどの某スポーツ紙による水原批判記事を紹介したものだが、その中で、

 飯島打撃コーチが、打席に向かう打者を引きとめてアドバイスする内容は、
「あの月をめがけて打ち込みなさい」と真顔で言っている。

 とあった。要は、理に合わぬ、おかしなことを言っているという意味だろう。

 東映では夏からビジター用ユニフォームが新調されることになった。水原監督によれば「もっと明るく派手なものにしたい。タバコのハイライトみたいなブルーをリクエストした」という。
 同時に球団では一般公募していたペットマークも発表。Fマークをつけた帽子をかぶった目がぱっちりの少年のイラスト。名前は「エフちゃん」というらしい。

 4人の監督が休養していたシーズンだが、大洋・三原脩監督が7月11日、サンケイ飯田徳治監督が7日から復帰。あと休養中は東京の戸倉勝城監督だけとなった(中日西沢道夫監督は5月30日復帰)。
 特に三原監督はそのまま辞任が濃厚と言われており、復帰はサプライズだったらしい。
 いずれにせよこの年限りとウワサされていた。

 では、またあした。
 
<次回に続く>

写真=BBM
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