週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

木村昇吾が感心した西武・栗山巧の言葉とは?

 

今季も勝負強いバッティングを見せている栗山


 木村昇吾です。6月4日の西武広島戦(メットライフ)を家族で観戦しました。2017年限りでプロ野球の世界は現役引退し、家族で観戦するのは初めてで不思議な感じもしましたが、妻が「ドキドキしないで野球を見られる」と話していたので支えてもらい、苦労をかけさせてしまったなと感じました。

 広島、西武はともに所属していた球団なので愛着を持っています。試合前には両球団のベンチに挨拶にうかがわせていただきました。広島の大瀬良大地投手には「木村さんがクリケットをやることを知ってからYouTubeでクリケットの動画を見るようになりました」と言ってくれました。また、西武の栗山巧選手と話したときも「クリケットって野球と全然打ち方が違うじゃないですか。もう一度野球をしたときに、その経験が生かされるんじゃないですかね」と面白い分析をしていて、さすがバットマンだと感じました。

 クリケットに転身して2年目になりましたが、幼少の時から30年間以上やってきた野球が自分の原点です。広島・田中広輔選手と話して、その後にノックを受けている姿を見て、一緒に受けたいなあと体がうずうずしましたし、大歓声を浴びてプレーしている選手たちを見てうらやましいと同時にすごいなあと感じました。

 僕はプロ野球の世界で15年間プレーしてきましたが、グラウンドの外から見ることであらためてプロ野球の魅力を感じます。平日もたくさんのお客さんが見に来てくれて熱い声援を送ってくれる。こんな競技はなかなかないですし、クリケットも少しでも近づけるように頑張りたいと刺激を受けました。

 試合のほうは西武が4点を先制した後に広島が同点に追いつく熱戦で、延長12回に西武・中村剛也選手がサヨナラ安打で勝負を決めました。4時間24分の試合時間があっという間で最後まで楽しませてもらいました。広島は昨年まで3連覇し、今年も首位を快走しています。昨年リーグ覇者の西武も連覇に向けて好位置につけています。両チームの戦いはハイレベルでしたし、個々の能力の高さだけでなく、チームとしての強さを感じました。ペナントレース、CSを勝ち抜いて、日本シリーズでも戦ってもらいたいですね。

文=インプレッション・平尾類 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング