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セ・リーグ6球団、五番打者事情は?

 

クリーンアップの一角で四番の後ろに座り、打線の中でも重要な役割を担う五番打者。セ・リーグ6球団の現状は果たして――。(記録は6月17日現在)。

広島東洋カープ



 5月1日から主に五番に座り、広島の5月の快進撃(月間20勝4敗1分け)に大きく貢献したのが、西川龍馬だ。5月1日から6月5日にかけて、歴代11位タイ、広島では2位となる、27試合連続安打を記録した。「令和時代」に入ってから6月17日まで、ノーヒットに終わった試合はまだ4試合しかない。「(五番と言っても)つなぐことしか考えていない」(西川)という意識がいい結果を生んだようだ。この西川の働きで、広島打線はつながるようになった。ただ、6月16日の楽天戦(楽天生命パーク)では、バティスタが調子を落としていた関係で西川は三番に。會澤翼が五番に入った。このゲームで新打順がうまく機能したことで、さて今後はどうなるか。

読売ジャイアンツ



 開幕シリーズでは陽岱鋼が座り、以降は亀井善行が打つことが多く、A.ゲレーロが起用されることもあったが、ポジションや相手投手との兼ね合いで固定はされなかった。その後、得点力を上げるために打撃のいい2年目の捕手・大城卓三の一塁起用を原辰徳監督が決断。5月26日の広島戦(東京ドーム)で「五番・一塁」で先発出場すると、阿部慎之助が四番に座った1試合だけ六番を打ったものの(五番は岡本和真)、以降は大城が座り続け、坂本勇人丸佳浩、岡本そして大城と続く強力クリーンアップの一角を堂々務めている。五番での成績は17試合で16安打2本塁打9打点、打率.276とまずまず。交流戦でソフトバンクにゲーム差なしの2位と好調なチームのけん引車の1人となっている。

阪神タイガース



 交流戦の間、パ・リーグ主催試合ではDHが使えるため、大腸ガン手術から復活した原口文仁が五番打者を務めているが、開幕から五番の座に座っていたのは福留孝介だ。5月31日の広島戦(マツダ広島)で右ふくらはぎの筋挫傷のケガをしたことで、大事を取り登録抹消となったが、6月11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)から一軍復帰。この1週間は、交流戦での打線の組み換えなどで代打として控えていた。6月16日のオリックス戦(京セラドーム)では9回に代打で出場し、同点二塁打を放つなど、存在感は抜群。今週の交流戦、セ・リーグ主催の試合から五番打者としてチームをけん引していくはずだ。

中日ドラゴンズ



 開幕当初は、昨季同様にアルモンテが五番を務めていたが、打撃不振や外国人枠の関係で二軍落ち。以降は福田永将や高橋周平が座った。5月にはその高橋が、月間8度の猛打賞など打撃絶好調。勝負を避けられることも増え、交流戦からは高橋を四番に置き、四番だったビシエドを五番に据えた。6月17日のロッテ戦(ZOZOマリン)で再び五番へ戻ったが、実は五番に座ったときのほうが高打率。ここまで20試合に五番として出場し打率.418と、ハイアベレージたたき出している。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・ロペス


 クリーンアップが固まらなかった4月は宮崎敏郎が座った時期もあったが、4月末以降はロペスが五番を打つ。四番・筒香嘉智のあとに控え、走者をかえす役割を期待されるが、64試合を終えた時点で得点圏打率.212と苦戦する。5月の月間打率が.228と落ち込んだように、今季は安定した打撃は影を潜め、打率.244、本塁打12、打点28と迫力不足を感じさせる。とはいえ、6月15日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、3点差を追う9回に12号ソロで反撃ムードをお膳立て。打撃のみならず、DeNAの精神的支柱を担う。

東京ヤクルトスワローズ



 交流戦に入っても苦しい展開を強いられているチームだけに、打線の組み換えは頻繁に行われている。そんな中、五番の定位置に戻ってきたのがプロ17年目の雄平だ。今季は開幕早々から故障者が続出する中、ほぼスタメンで試合に出続けている。連敗中にはチームに貢献する一打がなかなか出ず、責任を痛感することもあった。それでも交流戦に入ると、6月13日の楽天戦(楽天生命パーク)で約1カ月ぶりの5号2ラン。強力燕打線が本来の力を取り戻すためには、この男の力が必要になる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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