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「ライアン」の逆襲が始まった

 

ヤクルト・小川


 開幕からまさかの数字が並んでいた。6月19日のソフトバンク戦(神宮)前の成績は1勝8敗、防御率5.20。白星は5月3日の中日戦(ナゴヤドーム)以来遠ざかり、エースらしからぬ不振が続いていた。

 それでも、ようやく本来の姿を取り戻しつつある。このソフトバンク戦では初回に3点の援護もらうも、2回に2失点と1点差に迫られた。だが、以降は次々に訪れるピンチをなんとかしのぎ、7回4安打2失点と先発の役割を果たし、ようやく2勝目を手にした。

「すっと勝ててなかったので、どうやって勝てるかということを考え抜いて、粘り切ることを考えて投げた」と小川。これまでは投打がかみ合わず、好投を見せても勝利につながらないこともあった。だが、この日は数少ないチャンスをものにした打線の援護を守り切るという理想的な展開だった。

「下(半身)で粘って低めに投球することができた」。試行錯誤をくりかえしながら、理想の投球を取り戻すことができた「ライアン」。交流戦明けの巻き返しへ向け、エース右腕の力が不可欠となる。

文=富田 庸 写真=BBM
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