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セ・リーグ6球団、赤丸急上昇の若手は?

 

ペナントレースも折り返し地点に差し掛かってきたが、今季も各球団で若き力が台頭してきている。セ・リーグ6球団の急成長を果たした若手選手を見ていこう。(記録は6月24日現在)。

読売ジャイアンツ



 売り出し中の2年目・若林晃弘が交流戦ではMVP級の働きを見せた。6月1日に今季2度目の一軍昇格を果たすと、6日の楽天戦(楽天生命パーク)でプロ初打点を含む2安打。翌日にはプロ初アーチも描いた。スイッチヒッターでパンチ力もあり、俊足でどこでも守れる器用さもある。新人年の昨年は一軍で17試合にとどまったが、二軍でじっくりと下地を作り上げた。父・憲一さんは元大洋の外野手というサラブレッド。吉川尚輝離脱以降、日替わりだった二塁の定位置をつかみかけており、後半戦に向けてもカギを握る存在だ。

東京ヤクルトスワローズ



 低迷を続けるチームの中で、希望の光となっているのが19歳の大砲・村上宗隆だ。ホームラン数を積み上げるたびに、過去の記録を引き合いに出されている。6月20日のソフトバンク戦(神宮)で19号2ランを放った。2リーグ制以降、高卒2年目までにシーズン19本以上を放ったのは、1994年の松井秀喜(巨人、20本)以来、25年ぶり5人目。これでここまで対戦した10球団すべてから本塁打を記録したことになった。こうなると最終カードのロッテ戦で11球団制覇への注目が集まったが、本塁打は生まれず、楽しみは来年に持ち越しに。いずれにせよ、末恐ろしい左のスラッガーだ。

広島東洋カープ



 まだ場面としてはビハインドのケースでの登板が多いが、今季初めて一軍に上がり、イキのいいピッチングを見せているのが、2年目の遠藤淳志だ。ここまで5試合に登板、計7イニングを投げて被安打はわずかに1、防御率も0.00を守り続けている。「強気の投球でいくことを意識している」と言い、長い腕をしならせて思い切って投げ込むストレートが魅力だ。そのストレートがあることで、スライダーやフォークなどの変化球も生きている。同じく高卒2年目で仲のいいライバルの山口翔にプロ初先発、初勝利では先を越されたが、一軍サバイバルを続けているのは遠藤のほう。このままリリーフで好投を続けていけば、プロ初先発のチャンスもあるか。

阪神タイガース



 青柳晃洋は昨季までのプロ3年間でシーズン4勝が最高の成績だった。昨季は4試合に登板し1勝のみ。ただ、ファームでは矢野燿大二軍監督が起用し続けウエスタン最多勝となる8勝を挙げた。今季は開幕先発ローテーション入りを果たすとサイドスローから最速147キロの真っすぐとスライダー、シンカーを織り交ぜ、また、左打者へのバックドアスライダーの制球と、右打者への内角真っすぐが有効で、先発陣最多の5勝を挙げる活躍。ここまで先発ローテを外れることなく軸として活躍している。

中日ドラゴンズ



 3年目、2017年ドラフト1位の柳裕也の活躍が目覚ましい。開幕から先発ローテーションを守り、現在リーグトップの8勝を挙げている。柳はもともと緩急で打たせて取るタイプ。変化球もカーブなど縦変化のものが多かったが、今季からシュートを習得した。横の変化が増えたことで、緩急に加えてストライクゾーンの出し入れで勝負できるようになった。ドラフト1位で入団し、即戦力として期待されながら結果を出せなかった柳だが、現在はチームに十分貢献している。

横浜DeNAベイスターズ



 プロ入り2年目で放った初本塁打は、劇的な1本となった。6月9日の西武戦(横浜)、楠本泰史は2点を追う8回二死満塁の場面に代打で起用されると、左翼スタンドへ逆転満塁弾をたたき込んだ。オープン戦では打率.388で首位打者に輝き、開幕戦では「二番・右翼」でスタメン起用されると2安打をマーク。しかし、シーズンが進むと低迷。5月には登録抹消されてしまった。ファームでは自らの武器である「思い切りのいいスイング」を再認識。6月4日に再昇格を果たすと、冒頭の初アーチにつなげた。32試合で打率.203、1本塁打ながら、着実に成長。記憶に残る「満塁弾」を弾みに、外野の定位置奪取を狙う。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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