7月6日に高校野球西東京大会の開会式が行われる。果たして、甲子園の切符をつかむのはどのチームか。熱戦の主役となるであろう、注目選手をクローズアップする。 山田裕也(やまだ・ゆうや)
2002.2.5生/173センチ77キロ/右投右打/3年
今春のセンバツでは明石商(兵庫)との1回戦で2番手としてマウンドに上がったが、「ほかの大会とは雰囲気がまったく違っていて、のまれてしまった」と、1回を投げて3失点。「自分の力を出せずに終わってしまった」と振り返る。
悔しさを胸に奮起を誓った山田は最速140キロの真っすぐに2種類のスライダーとチェンジアップを駆使して、関東大会では佐野日大(栃木)を7回無失点に抑える好投。また、意識も改革し、「打たれても『ホームを踏まれなければいい』と考えるようになってから、ピンチの場面でも冷静に投げられるようになった」と精神面でも成長を遂げた。
「夏は甲子園で勝ちたい」と話す山田。リベンジに向けて準備は万全のようだ。
文=大平明 写真=BBM