プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1998年7月8日だ。
打ち始めたら止まらない。ダイエー打線が火を噴き続けた。まず、7月4日、千葉マリンの
ロッテ戦。延長11回、一気に4点を奪い、連敗脱出に燃えるロッテを10対7と振り切って勢いがついた。
翌日の同カードでは21安打をロッテ投手陣に浴びせかけ、10対3。続いて7日は前橋に出向いて
西武と対戦。先発の
森慎二を打ち砕いて、自軍は完封リレーで11対0。さらに8日も西武投手陣を再び火だるまにし、11対4で快勝した。
これで7連勝とともに4試合連続2ケタ得点。47年前の51年、
巨人が記録して以来のタイ記録もマークした。
ただ、「どうなっているのかな。同じチーム、同じ人間がやっているとは思えないよ」と王貞治監督のコメントは、どこか戸惑い気味。それもそうだ。この年、連勝すれば連敗というパターンの繰り返し。この次の日からも3連敗を食らってしまった。
写真=BBM