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【都市対抗】“同級生コンビ”復活! 須田幸太、松本啓二朗がJFE東日本を頂点へ押し上げる!!

 

早大、DeNAでチームメートだった須田(左)、松本。JFE東日本で再び同じユニフォームを着て都市対抗で頂点を目指す


 いよいよ今月13日から都市対抗野球大会がスタートする。若手の躍進も後押しし、南関東第一代表となったJFE東日本で精神的支柱となったのが今季、横浜DeNAベイスターズから復帰した須田幸太投手だ。都市対抗予選では抑えの投手としてチームを牽引したが、本大会では“同級生コンビ”で頂点を目指す。日本製鉄かずさマジックの松本啓二朗外野手が補強選手として加入してコンビが復活したのだ。

 須田と松本は早大、DeNAでチームメートとして切磋琢磨した間柄。2人は同じチームで久しぶりにプレーをすることに関して、口をそろえて「縁を感じる」と話す。

「千葉にすごいピッチャーがいると聞いていて、松本のことは高校時代から知っていました。当時、左で140キロ台を出していたので、確かにすごい、と。自分の通っていた高校はそこまで強くなかったので、年に2回ほどの練習試合が楽しみでした」と須田は高校時代を振り返る。

 当時からお互いを意識していた2人はその後、そろって早大に入学した。

「大学時代の須田といえば、『明治戦の須田』というイメージが強いです。当時、早稲田は明大と相性が悪かったんですが、須田が投げると勝つ。普段、後ろで投げているのに明大の日は先発するので、『今日も須田が投げるから大丈夫だな!』と思いながら試合をしていました」と松本は言う。

 卒業後、松本はドラフト1位でプロへと進んだが、須田はJFE東日本でさらなるステップアップへの道を選んだ。2年後の2011年に追いかけるように須田もドラフト1位でプロ入りしてDeNAで再会を果たした。そして、今度は社会人野球で再び同じユニフォームを着ることとなった。

 多くの経験を積み、都市対抗野球大会に挑む須田は「8年ぶりに戻って来たら、ガチガチに緊張してチャンスの場面で点が取れないJFE東日本のイメージが払拭されました。まぐれではなく、実力で強いチームということを本戦で証明したい」と意気込んだ。

 一方松本は、「社会人野球人生をスタートしてから野球が楽しいです。昔は同じポジションの後輩が結果を残すと焦りや悔しさがあったが、今はそれもなく素直にうれしい。自チームのためにも優勝して、来年の南関東予選をひと枠増やしたいです」と大きな笑顔を見せた。

 初戦は昨年覇者の大阪ガスとの対戦だが、旧知の仲のベテランがそろったJFE東日本は、チームが目指す「超攻撃野球」を見せてくれそうだ。

文・写真=豊島若菜
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