夢の甲子園切符をつかむため、一投一打に魂を込める。集大成の夏――。埼玉を熱くする注目選手から目が離せない。 飯島一徹(いいじま・いってつ)
投手/180センチ82キロ/右投右打/3年
あこがれる
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岸孝之のように美しい投球フォームを誇り、最速145キロできれいな回転のストレートを投げ込んでいく。野球を始めた小学2年生のころにキャッチボールの重要性を教えられ、日々の練習から投手力を積み上げてきた。
「農三に入ることを決めたのは、監督さんが自分の中学校に何度も足を運んで声をかけてくださったのが一番大きいです。もう一つの理由は農三の戦績を見て、そこまでいい成績を残していなかったので『自分が入って変えるんだ』と。私学4強を倒すことが目標で入りました」
授業全般、中でも日本史が好きな右腕は好奇心を成長の糧にしてきた。例えばツーシームはカウントを取るときは浅く、三振を狙う場合は深く握る。自分で試し、コーチに教わった球を進化させられる点に投手としての魅力を感じさせられる。
「入学したころから最速150キロが目標の一つだったので、今回の夏に出したい。農三は粘り強く勝っていくチームなので、一戦必勝で甲子園の切符をつかみたいと思います」
写真=BBM