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2ケタ貯金ターンを決めた巨人の強さ

 

交流戦Vこそ逃したが、レギュラーシーズン再開後の巨人が順調に白星を伸ばしている。7月6日、東京ドームでDeNAに勝利して7連勝とし、積み上げた貯金は優勝した2014年以来となる15に。2ケタ貯金での球宴ターンを決めたが、。

坂本勇人の復調


7月4日の中日戦では、2回に坂本勇がグランドスラム。好調を取り戻した主将のバットで試合を決めた


 連勝は「7」で止まった。7月7日、七夕の東京ドームでのDeNA戦、坂本勇人のソロで幸先よく先制も、一軍復帰した高橋優貴が制球を乱し、3回途中で降板。ブルペン陣総動員の中で、2番手・野上亮磨、4番手・鍬原拓也が強力DeNA打線につかまって、4対6と逆転を許した。

 とはいえ、悲観するべき1点ではない。チームは交流戦明け、レギュラーシーズン再開から前日まで7連勝。貯金を一気に15とし(この日の敗戦で14に)、オールスター・ブレークを2ケタの貯金で迎えることに成功していたからだ。

「まだ振り返る時期ではないでしょう。一戦、一戦です」と原辰徳監督はシビアだが、チームの状態はすこぶるいい。7連勝の勝ちパターンの内訳は、先制してそのまま勝利が4、逆転勝利が3で、それがすべて交互で来ており、底力を感じる。印象的な試合を振り返ってみる。

 まずは2日の中日戦(東京ドーム)、菅野智之の完封勝利だ。交流戦直前に発症した腰の違和感を抱えながら、115球、6安打無四球で投げ切った。前回登板は2回途中KOで心配されたが、「徐々に段階を登っている気はするので、もうちょっとです」と周囲を安心させた。菅野は8日の阪神戦(甲子園)でも6回3失点と粘りの投球でチームの勝利に貢献した。

 同じく先発の柱・山口俊は頼もしい。5日のDeNA戦(東京ドーム)で2回に2点を先制されるものの、そのまま8回2失点と粘り、中盤の逆転を引き寄せた。山口はこれでハーラートップタイの9勝目。後半戦も別カードで投げるであろう2本の大黒柱の働きは、後半戦も不可欠だ。

 打っては主将・坂本勇人だ。交流戦期間中は打率.183と調子を落としたが、交流戦明けは10試合で12安打、4本塁打。4日の中日戦(東京ドーム)では2回に満塁弾を放って早々に試合を決めるなど、完全復調で打線をけん引している。

 先発、中継ぎに若干の不安を残すものの、積極的なトレードと新外国人の獲得で4人(藤岡貴裕鍵谷陽平、R.デラロサ、古川侑利)を補強。球宴明けからの首位固めにも余念がない。

写真=BBM
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