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中島斗唯[川口市立]高い奪三振率を誇るプロ注目左腕/埼玉注目プレーヤー

 

夢の甲子園切符をつかむため、一投一打に魂を込める。集大成の夏――。埼玉を熱くする注目選手から目が離せない。

川口市立・中島斗唯


中島斗唯(なかじま・とおい)
投手/186センチ85キロ/左投左打/3年

 グラウンドの右翼後方には新芝川の土手が広がっている。この冬、白い息を吐きながら土手に向かう上り勾配を走り込む左腕の姿があった。「体づくりから見直しました」と片手に4キロの砂袋を持ってひたすらダッシュを繰り返した。「球速も5キロほどアップして変化球のキレも良くなった。体も大きくなり、力がついたと思います」と成長を実感している。

 中学2年時に外野から投手に転向した左腕は、186センチの長身から投げ下ろす速球と大きく曲がるカーブ、キレのあるスライダーが持ち味。今春、武南との県2回戦では7回を12奪三振で無失点と、ここぞのときに三振が奪えるのも魅力だ。

「やっぱり三振を取ったときが投手として一番楽しい。チームにも勢いがつくし、そこからリズムを作って勝利につなげたい」

 今春はNPBのスカウトが視察に訪れたが、鈴木久幹監督は「将来性を見てくれているのでは」とエースの成長を見守る。中島は「見ていただけるのはありがたいこと。期待に応えられるよう最大限の力を出し切りたい」と、この夏に臨む。

写真=BBM
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