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安達壮汰[桐光学園]投打二刀流の大きな可能性/神奈川注目プレーヤー

 

夢の甲子園切符をつかむため、一投一打に魂を込める。集大成の夏――。神奈川を熱くする注目選手から目が離せない。

桐光学園・安達壮汰


安達壮汰(あだち・そうた)
投手/180センチ80キロ/左投左打/2年

「期待に応えてくれました。いや、出来過ぎでしょうか」

 野呂雅之監督は春の県大会決勝が終わると、安達壮汰を褒め称えた。今春、初めて背番号1を背負った2年生左腕は、打っては四番と投打で活躍。県大会で準優勝に導き、関東大会出場の立役者になった。

 安達の投手としての持ち味は、最速140キロの威力あるストレートに安定感、そしてテンポの良さ。最も優れているのは安定感だ。たとえ失点しても、大崩れすることなく立て直す。その真骨頂を発揮したのが横浜との準決勝だ。2回に横浜打線につかまり、4連打で3失点も、3回以降はゼロを並べた。安達の粘り強い投球が7回の逆転劇を呼び込んだ。試合途中から降り出した雨でマウンドがぬかるんでも、ロッテ小島和哉を参考に作り上げたという力感のないフォームは乱れなかった。

 中学時代は侍ジャパンU-15でプレー。安達が桐光学園を志望した理由は、1学年先輩に右腕・谷村然と左腕・冨田冬馬という好投手がいたからだ。

「先輩2人と切磋琢磨することで、投手としての自分が成長できると思ったのです」

 冨田とは寮の部屋が一緒で「野球に対する貪欲さを学ばせてもらっています」と言う。

打撃ではセンター方向を意識


 安達は打者としても、ポテンシャルの高さを見せつけた。厚木北との4回戦では一塁手として出場し、3安打2打点。先発した準々決勝(対相洋)も2安打3打点と5回コールド勝ちに貢献し、投げても2安打無失点と危なげなかった。

 さらに準決勝では7回に、あと一歩で中堅バックスクリーンの金網を越える特大二塁打。同点弾にはならなかったが、チームは一気に盛り上がり、次打者・唐橋悠太に逆転3ランが飛び出した。

「ボールを上からたたいて、センター方向に打つ打撃を心掛けています」

 春は投げて打っての大車輪の活躍だった安達。いつものポーカーフェースは変わらず、「春の大会を通じて、成長できたと思います」と語った。野呂監督は「安達は春の結果が過信となるような選手ではない」と明かす。投打二刀流の逸材は、これからも進化していく。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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