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社会人野球リポート

都市対抗を陰から支えるマスコットとは?

 

日本通運のマスコット、高井渚沙さん


 いよいよ本日から、第90回都市対抗野球大会が開幕する。今年は90回という記念大会のため、通常よりも4チーム多い36チームが出場し、大会の日数も1日長い。13日間という大会期間の中で、全国の予選を勝ち抜いたチームが熱い試合を繰り広げる。一発勝負のトーナメント制で行われる本戦は、1試合ごとに感動が期待できそうだ。

 そんな大会に出場するチームを支える「マスコットガール」をご存知だろうか。社会人野球ファンなら誰もが知る存在ではあるが、広くは知られていない。

 マスコットガールとは、本戦出場が決まったチームが所属する企業で働く女性社員を1名選出し、大会期間中選手とともにベンチ内から声援を送る。選出方法はさまざまで、所属部署の上司から推薦を受けて選ばれる者や、中には立候補制を採用している企業もある。

 今回お話をうかがった日本通運の高井渚沙さんも、立候補制で選ばれた内の1人だ。

「両親がNTT東日本の社員だったこともあり、幼いころから都市対抗は観戦していました。そのためマスコットガールの存在も認知しており、いつかなりたい! とずっとあこがれていました」とマスコットガールへの思いを語った。

 幼少期から都市対抗になじみがあった高井さんは、プロ野球も高校野球もあまり見ないと話す。彼女にとっては、“野球=社会人野球”なのだ。

「入社前からあこがれていたマスコットガールになれて、選手に一番近い場所で応援ができることは本当にうれしいです」と、かわいらしい笑顔を見せてくれた。

 マスコットガールの存在は、ベンチ内の活力にもなる。以前は選手としてプレーしていた関隼人マネジャーは、「野球部にとってもマスコットの存在はモチベーションが上がります。普段は男だけで練習をしているので、ベンチに女性が入るだけでも華やぎます。高井さんの力も借りてチームを盛り上げたいです」と期待を寄せていた。

 本日からスタートする都市対抗野球大会。試合はもちろんだが、陰で支える存在にもぜひ目を向けてほしい。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

文=豊島若菜
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