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【パ前半戦総括】故障者続出のタカを粘りの楽天が何度も抜き去るも……

 

ソフトバンクの選手層の厚さは驚異的だ


 パの1位を走るソフトバンクは開幕から前年王者・西武に3連勝で首位に立ったが、その後、4月16日からの対ロッテ3連敗(ZOZOマリン)もあって2位。4月は打率.244と今一つだったが、防御率は2.56と安定感があった。一時は首位には戻ったものの、故障者続出もあって波に乗れず、5月21日から6月2日まで3勝8敗で3位。6月上旬まで楽天日本ハムとの3強の雰囲気もあったが、交流戦優勝、特に6月23日からの9連勝で首位固めをしている。ただ、5位のロッテには3勝9敗と大きく負け越し、まだ、盤石ではない。

 7ゲーム差で2位の日本ハムは開幕から3勝5敗1分けで出遅れたが、4月13日に3位に上がると、5月3日には2位。18日から25日まで1勝6敗で5位となったが、26日からは1分け挟む7連勝あり6月13日に首位に立った。しかし、15日から6月30日まで1勝10敗で4位に落ちている。打線は悪くないが、6月の月間防御率4.39はいただけない。交流戦後は6勝6敗だ。

 3位は前年の王者ながら菊池雄星(現マリナーズ)、浅村栄斗(現楽天)が抜けた西武。スタートからソフトバンク相手に3連敗とつまずき、4月17日には5位となった。その後、5月4日には2位も、勝率はちょうど5割だった。5月21日以降は5割を切っていないが、6月は打率.274と好調ながら、防御率4.16の投手陣もあって、貯金を1つしかつくれなかったのはもったいなかった。

 4位は楽天だ。エース・則本昂大の離脱もあって下馬評は低かったが、開幕戦を落とした後、5連勝で2位、4月10日には首位に立った。その後、24日から5月5日にかけ1勝9敗で4位に落ちたが、他チームが勝ち切れなかったこともあり、5月6日には勝率5割ながら2位に再浮上。28日に首位に立つと、ソフトバンクと競り続けた。しかし6月23日から1分けをはさみ、10連敗で4位に落ちた。則本の復帰は心強いが、先発陣不振で酷使されてきたリリーフ陣が最後までもつかは不安材料だ。

打線が力強くなったロッテだが、勝ち星は今一つ


 5位のロッテは開幕2戦目から5連敗などもあって4月11日には最下位も、4月27日から9勝3敗で2位に。しかし交流戦でのパ唯一の負け越しも響き、5月29日以降は不動の5位となってしまった。ホームランはリーグ2位の99本。すでに18年の78本をはるかに超えている。ソフトバンク、楽天には勝ち越しだけに取りこぼしを減らしたい。

 不動と言えば、4月27日に最下位となった後、一度も順位が動いていないのがオリックス。交流戦では11勝6敗1分けで2位となったのだが、パの他球団もそれなりに勝っていたことがあり、浮上はかなわず。それでも勝率.462と、そこまで負けているわけではない。投手陣が踏ん張りながらも4月打率.228、5月.213の打線が援護できない展開が多かったが、6月は.255。少しずつだが、かみ合い始めている。リーグ最下位の55本のホームランはもう少しペースを上げたい。

写真=BBM
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