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後半戦で期待できる「ファームで活躍中」の選手は?

 

レギュラー選手に疲れたがたまってくる後半戦では、「新戦力の台頭」が重要になる。前半戦あまり調子の良くなかったチームが、新戦力の躍動をきっかけに後半戦で巻き返すことも少なくない。もちろん、前半戦を上位で終えたチームも、後半戦で失速しないために戦力の増強を図りたいところだ。そこで今回は、後半戦での起用が期待されるファームで活躍中の選手を紹介する。
※記事内の成績は2019年7月14日現在


●北村拓己(巨人)

 イースタン・リーグで打率、安打数、打点などで上位につけているのが巨人の北村拓己だ。今季で2年目を迎えた北村は、開幕前に一軍に昇格したが、残念ながら二軍落ち。その後はイースタンで76試合に出場して打率.300、74安打、48打点と、持ち味の打撃力を発揮している。三振が55と早くも昨季の48を上回っているのが気になるが、チャンスではしっかりと仕事をしており、それがリーグ2位の打点につながっている。トップチームではクリスチャン・ビヤヌエバが北村と同じ三塁を守っているが、相変わらず調子が安定しないため、好調の北村を昇格させる可能性もあるだろう。


●中川虎大(DeNA)

 不調だった序盤を考えるとかなり持ち直してきた感のあるDeNA投手陣。しかし、後半戦でさらに上を目指すとなればさらなる戦力の拡充は必須だ。そこで期待したいのが、2017年のドラフトの育成枠で入団した中川虎大だ。今季は13試合に出場して8勝3敗。防御率2.00はリーグ2位、奪三振数74はリーグ1位という好成績だ。7月14日に支配下へ昇格。もう少しコントロールが安定してほしいところだが、キレのあるストレートは上でも通用するはずだ。


●安田尚憲(ロッテ)

 ロッテの2年目・安田尚憲は、今季開幕前に調子を落として二軍落ちしたが、イースタンでは全74試合に四番で出場し、打率.269、安打76、本塁打10、打点52という成績を残している。本塁打・安打・打点はいずれもリーグ1位という好成績だ。一軍では同じ三塁を好調のブランドン・レアードが守っており、チームとしても将来の主力をじっくり育てたいという方針のため昇格には時間がかかるだろう。ただ、チームが後半戦で巻き返すためには必要な戦力なので、どこかで昇格させる可能性は高い。


●相内誠(西武)

 リーグ最多の423得点を挙げながら失点数もリーグ最多の404失点と投手陣が不振の西武。後半戦でより上位を目指すならば、投手力のアップが必要不可欠だ。プロ7年目を迎えた相内誠は、イースタン・リーグで2勝と好調だったことで4月25日、一軍に昇格したが、2試合で12失点と炎上して5月4日に二軍落ち。その後はイースタンで3勝2敗を挙げ、防御率1.94はリーグトップ。二軍で好調でも一軍で結果を出せないのがこれまでの相内だったが、やはりチームの投手陣を充実させるには必要なピース。後半戦のどこかで昇格する可能性はあるだろう。

アルフレッド・メナ広島

 現在、打線・投手陣ともに深刻な状況に陥っているのがセ・リーグ4位の広島だ。交流戦の開始前から徐々に調子を落とし、交流戦では5勝12敗1分けの最下位と大ブレーキ。前半戦終了まで11連敗を喫して、4位に落ちてしまった。なんとかチーム状況を変えたいところだが、5月に育成枠で入団したアルフレッド・メナが魅力的だ。6月の試合では7回を投げて無失点3奪三振と好投。今後のことを考えても、昇格させて一軍を経験させておくべき逸材ではないだろうか。


●望月惇志(阪神)

 広島ほどではないが、いまいち調子が上がらない阪神も、新戦力の台頭が望まれる球団だ。一軍にもオールスターゲームに選出されたルーキーの近本光司がいるが、二軍にもチームの将来を担う逸材がそろっている。例えば、今季の開幕先発ローテーション入りが期待された望月惇志。残念ながら4月に二軍落ちとなったが、最速159キロのストレートと鋭いフォークは一軍相手でも通用する武器。二軍での成績は14試合に登板して5勝4敗、防御率2.43。防御率はリーグトップだ。相変わらずコントロールが課題だが、ここらでもう一度チャンスを与えてみるのもいいだろう。


●田城飛翔(ソフトバンク)

 交流戦で優勝(勝率1位)し、リーグでも首位を走るソフトバンク。今季序盤は主力に故障者が続出したが、釜元豪周東佑京など新戦力が穴埋め以上の活躍を見せ、チームの躍進に貢献した。後半戦でも、同じように戦力の底上げを行いたいところ。そこで注目なのが3年目の田城飛翔だ。育成枠で入団した田城は、今季二軍で63試合に出場して打率はリーグ1位の.318。同じ外野のポジション争いは激戦だが、どこかで食い込んでいけるはずだ。また、ソフトバンクでは6月に育成から支配下に昇格したオスカー・コラスも好調。このような選手層の厚さがソフトバンクの強さでもある。

 後半戦でチームに貢献する可能性の高い、二軍で活躍中の選手を紹介した。他にも阪神の藤浪晋太郎中日松坂大輔といった、二軍で調整中のスター選手もいるが、こうした新戦力と調整中の選手をどのように活用するかが、後半戦のキモになってくるだろう。後半戦は、前半戦以上に「出場選手登録」に注目して、どんな選手が昇格したかをチェックすると面白いだろう。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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