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セ・リーグ個人タイトル争いの行方は?

 

投手ではG山口俊が安定


勝利数(タイ)、防御率ともトップの山口俊巨人


 投手陣では、勝ち星が最多9で並んでいるのが2人。うち防御率でも2.01でトップに立つのが、巨人・山口俊だ。4月4勝0敗、防御率1.59、6月は4勝0敗、防御率0.77と安定感があったが、5月は0勝2敗、防御率4.64だった。
 5月の失速がなければ、すでに2ケタ勝利だろう。キャリアハイの予感もある。

 同じく9勝の中日柳裕也は6月3勝無敗、防御率0.87と安定していた。5.23と打たれた5月も3勝(2敗)。投球にリズムがあって打線とかみ合いやすいタイプでもある。
 即戦力と言われながら過去2年は結果が出なかった。ようやく本来の力を発揮しているともいえる。
 最多勝レースのダークホース、いや有力候補だろう。

 8勝も2人。1人目は防御率2位2.66のDeNA今永昇太は、6月の4試合こそ防御率4.56と防御率を落としたが、逆にいえば、その前の対セは完璧だった。

 そして2人目が防御率3.87と振るわぬ巨人・菅野智之。それでも、これだけ勝っているのはさすがだが、あまりにも、いいときと悪いときがはっきりしている。
 続く6の広島大瀬良大地は、6月1勝3敗、防御率5.11。7月の登板も6回3失点で敗戦投手に。巻き返したい。

 セーブは阪神ドリスが18でトップ。この時期で、このセーブ数は低調と言えるだろう。なかなか抑えが固まらなかったセ首位の巨人は、中川皓太の13が最多。今後、新外国人デラロサが抑え、中川はセットアッパーに起用される可能性はあるが、もし中川が継続し、チームも好調を維持できればタイトルの可能性は十分ある。

■セ・リーグ投手主要部門上位3傑

【防御率】
1位 山口俊(巨人)2.01
2位 今永昇太(DeNA)2.66
3位 柳裕也(中日)2.73

【勝利】
1位 山口俊(巨人)9
1位 柳裕也(中日)9
3位 今永昇太(DeNA)8
3位 菅野智之(巨人)8

【セーブ】
1位 ドリス(阪神)18
2位 山崎康晃(DeNA)16
3位 鈴木博志(中日)14

打点で19歳のS村上がトップタイ


 打率では一時期、巨人・坂本勇人、広島・鈴木誠也が好調を維持し、三冠王も狙えるかに見えたが、疲労もあって落ちてきた。これは全体の傾向でもあり、現在の打率1位は中日の高橋周平の.320で3割打者は6人となっている。昨年の球宴前は、首位打者が坂本で.332であまり変わらないものの、3割打者は倍の12人だった。

 ただし同様の比較をホームランですると今季は20本超えが4人だが、18年はバレンティンヤクルト)、筒香嘉智(DeNA)の19本が最多だ。
 今季1位はDeNA・ソトと坂本が25本。坂本は、すでに18年の18本を抜いている。キャリアハイは10年の31本だが、間違いなく抜くだろう。
 3位は、ヤクルトの山田哲人で22本、4位もヤクルトの村上宗隆で20本。特に19歳の村上の20本は称賛に価する。

 過去の高卒大砲といえば、1986年入団の西武清原和博、1993年入団の巨人・松井秀喜が思い出されるが、清原の2年目は29本塁打、松井は20本塁打。
 ちなみ世界のホームラン王・王貞治(巨人)の2年目(60年)は、まだ“一本足打法”になっておらず、17本だ。数字の遊びだが、王は1年目7本、村上は1本だから、村上は、あと3本打てば、王と並び、世界最多868本ペースになる。村上は打点も63で坂本と並びトップタイ。トータルの打率が.234、対左の打率.205など課題も多いが、それもまた、伸びしろだ。

 盗塁は中日の大島洋平の21をヤクルトの山田哲(20)、阪神の新人・近本光司(19)が追う。

■セ・リーグ打者主要部門上位3傑

【打率】
1位 高橋周平(中日).320
2位 丸佳浩(巨人).312
3位 鈴木誠也(広島).310

【本塁打】
1位 坂本勇人(巨人)25
1位 ソト(DeNA)25
3位 山田哲人(ヤクルト)22

【打点】
1位 坂本勇人(巨人)63
1位 村上宗隆(ヤクルト)63
3位 ソト(DeNA)54

【盗塁】
1位 大島洋平(中日)21
2位 山田哲人(ヤクルト)20
3位 近本光司(阪神)19

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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